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概要:
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(1)園の概要と特徴定員は3歳から6歳の75名で、訪問時は11名の社会教育士ペタゴー(社会研修生等3名含む)が保育に携わっていた。本園の広い敷地には、園舎を囲んで中庭や木製ハウス、農場倉庫、畑、保護者たちが造った大型テントやキャンプ場があり、鶏・羊・豚がのびのびと飼育されている。園内外の境界は木製の低いフェンスのみであり、園内のどこからでも周囲の美しい農場風景が一望できる。(2)毎日の生活とあそび園内で木登りしてあそぶ朝早く登園する子どもたちの多くが、園で提供される手作りパンなどの朝食を食べてからあそび始める。親たちも一緒に食べながらゆっくりとした時間が過ごせるよう、ダイニングはセルフサービスで、保育士があまり出入りしない自由な空間が設けられている。朝食後からお迎えまで、子どもたちは自然や動物に触れ、ブランコや木のぼり、乗り物や砂場であそんだり、室内でごっこあそびやゲームをしたりして思いのままにあそび続ける。この時期、天気の良い日は園庭でランチを食べる。昼食の用意が終わると子どもたちは自然と集まり、各々が好きな程に皿に盛ってもらい着席する。食べ始め,お替りは全く自由で食べ終わった子からあそび始めるので、昼食の始まりと終わりの時間にかなり個人差があった。午後の休息(午睡)を摂る子どもは主に3歳児数人で、他の子どもたちは園庭や農場で、手作りの軽食をはさんで(1時半天気の良い日は園庭でランチタイムから用意され好きな時に好きなだけ食べることができる)お迎えが来るまであそび続けていた。普段から天候や気温はあそびには影響がない様子で、雨が降ると自分たちで防寒着を着てそのままあそび続ける子どもたちだった。お片付けをするのは室内外とも週末の夕方だけで、そのときには保育士らを真似て一緒に片づける子どももいたが、皆が一斉に片付けをする場面は一度も見ることがなかった。お迎えは午後1時すぎには始まり父親の迎えもかなり多かった。おやつを一緒に食べたり保育士と話したりしながら子どもがあそぶ姿をゆっくり見守って帰宅する親も見られた。夕方4時半ごろには殆どの子どもが帰宅できるのは日本の現状とかなり違っていることを感じた。デンマークは単身親家庭が多く、この園でも約半数が単身親家庭だが、「社会保障制度や親の労働環境がこのような早いお迎えを可能にしている」と園長が話されたのが印象に残った。?19?