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から廊下までの広いスペースは、木製の積木などたくさんの遊具や玩具が置かれ、子どもたちがいつでもあそべるプレイルームとなっている。それぞれのクラスの居室には、キッチン、テーブル、あそびのコーナーがあり、朝の自由時間は朝食を摂ったり、学校が休みの日は学童の子どもたちがあそびにきたりとオープンなスペースとなっている。玄関口のオープンスペース(2)保育室内の環境室内にはとても多くの遊具が用意されている。ほとんどが木製や紙など天然の素材からつくられたもので、子どもたちがいつでも手に取れるように低い位置に取り出しやすく並べられている。各クラスに置かれている玩具や遊具は多様であり、一人が2つ、3つ使ってもなお余るくらいの数の多さである。また質も豊富で、年齢に応じてパズルやゲーム、色や数、言葉などいくつもの用途に分けてあそぶことができる。これらの遊具は市立全域の公立幼稚園・保育園を対象に、規模に関係なく同様同量に用意されると聞き羨ましく思った。2.Kita Widmannstrasse(6月3日~6月7日)~市立保育園・地域支援センター~(1)施設の概要と特徴ミュンヘン市郊外の住宅街にあるこの保育園はもともと幼稚園であったが、住民の希望で7年前に保育園となり現在55人が在籍している。1歳9ヶ月から3歳の5人を含む縦割り混合3クラスをそれぞれ3人の保育士が担当している。3クラスの部屋は横に長くドアでつながっているので、子どもたちは、朝食や昼食、昼食後の活動など日常生活やあそびの場面で常に交流している。また各クラス担任が随時行う、人形劇、絵本、ダンス、絵画などのアクティビティには、クラスを超えて自由に参加することができる。また、この園は地域の支援センターとして家族支援・相談業務を行い、青少年福祉センターとも連携している。玄関から廊下にかけて保護者向けの広報や子どもたちの活動など多くの情報が提供され、定期的に行われる12のプロジェクトのアルバムが随時公開されている。(2)ポートフォーリオ各部屋には子どものプロフィール、写真や製作などを一人ずつ綴じた冊子「ポートフォーリオ」(写真)が子どもの手に届くところに置かれていた。このポートフォーリオは子ども自身がいつでも開いて見られることで、自分を確認し自信をもち経験したことを大切に思えるようになるそうだ。?26?