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kaigaikenshu_41
ティについても親などの干渉は少なく、自らの意思が尊重されやすい環境である。その代わりに、性的欲求の解消方法が分からなかったり、出産や子育てに関する問題、性病や性的虐待などの危険とも隣合わせである。そのため、セクシャルワーカーの存在が不可欠なのである。ワークセンターのセクシャリティに関する取り組みについては、定期的にセクシャルワーカーを招き講習会を開催したり、週末にはパーティーを開き出会いの場を企画したりと積極的に行われていた。また、ホモセクシャルやレズビアンについても寛容的な考えである。ある男性クライエントが女装をしてアクティビティセンターに通う姿に出会った。スタッフ間でもどうにかして止めさせた方がいいのではという意見もあったそうだが、彼の意思を尊重することと同時に社会の受け止め方や性別、そしてクライエント自身の性の受け止め方について話し合い今に至ったと言う。Aarhus Kommune(オーフス市)2. Egmont Hojskolen~国民生活大学~(5月1日~5月4日)(1)Egmont Hojskolenの概要デンマーク第二の都市Aarhus中心部から20kmほど南に行くとOdderという小さな町がある。その港近くにあるのがEgmont Hojskolenで、デンマーク発祥のFolke Hojskole(国民生活大学)の一つで17.5歳以上の成人を対象とした寄宿制のフリースクールである。その中でもEgmontHojskolenの特色は障がいのある生徒と障がいのない生徒が共同生活をして学ぶ学校である。(2)セクシャリティサポートの講習会Egmont Hojskolenの教室を利用して、セクソロジストによる知的障がい者サポートスタッフを対象とした講習会が3日間に亘り開催されていた。講習会とは、1年間の間に数回実施される短期講習を受けて、性教育指導員の資格を得ることが出来るものであり、今回の講習会はその短期講習の一部分である。講師であるセクソロジストとは性についての専門家であり、心理学分野を専攻しセクソロジスト専門の教育を受けた国家資格保持者である。主に大学等で研究を行ったり、地方自治体に所属し支援センターなどで相談支援を行っている。講習会の内容としては、日本の小中学校で学ぶ一般的な性に関する知識から、男女の性的欲求の満たし方やオーガズムについて、またホモセクシャルやレズビアンについて科学的かつ具体的に行われていた。一方的な講義方式ではなく、参加者同士のディスカッション方式で20名ほどの男女講習生が自分の職講習会の様子?39?