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Ⅳオランダ（5月12日～6月12日）Maastricht Gemeente（マーストリヒト市）１．de schildpad～障がい者性相談センター～（5月12日～5月18日）（１）de schildpadの概要オランダ南東端部の都市Maastrichtはオランダで最古の都市のひとつである。古い街並みが数多く残り観光客も多く、またベルギーやドイツの国境が近いこともあり様々な国の方を見かけることが多かった。人口は約12万人とさほど大きくはないが、EU関連のマーストリヒト条約がこの地で締結されたりと、ヨーロッパの中でも重要な都市の一つである。de schildpadの設立は1997年で、自治体の支援センターのde schildpadの外観一角を拠点としている。de schildpadは日本語で「亀」という意味で、亀が甲羅で自らの弱い肌を守る姿のように、障がい者のセクシャリティというデリケートな問題を守っていきたいという意味が込められているという。基本的には脳性麻痺などの身体障がい者を対象とした団体だが、障がいの種別を問わず相談支援を行っている。（２）相談及び支援内容代表のGeorgeさんとアシスタントのRolandさんが、毎週月曜と金曜の週2回、13時から17時に事務所で相談支援を行っている。主な業務としては、電話及びメールでの相談支援、ホームページや機関紙を通じての情報提供、講習会やイベントの開催となっている。相談件数は年間2,000件以上で、その内メールでの相談が1,200～1,600件、電話での相談が400～600件、男女比は男性95％で女性5％、年齢は17歳～80歳である。もちろん障がい者自身からの相談が多いが、その家族や携わるスタッフなど専門職からの相談もある。私の訪問時にも障がい者の母親からの電話相談があった。息子に性についての情報提供を行いたいという内容であり、団体が作成したDVDを相談者へ送っていた。相談内容については、1人で寂しい思いをしている、性欲を満たしたいという内容が大半で、必要に応じて、障がい者専用の出会い系サイト（Handicap-Dating、Datingspecialsなど）や障がい者専用の性的サービス機関（Intiem Care、SEB、SARなど）を紹介しているという。また、医療面でのケアや心理的アプローチが必要な場合には、医師や心理士への仲介、自閉症などのより専門的なアプローチが必要な場合には他機関（ISISZなど）へ、マスターベーションなどの技術習得や性教育の要望についてはセクソロジストの紹介を行っている。また、情報提供としては、ホームページ上に性的サービス機関や出会い系サイトへのアクセス?42?