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Ⅰはじめに第41回中央競馬馬主社会福祉財団海外研修生として、平成25年4月14日から6月16日まで脊髄損傷のリハビリテーションについて諸外国の社会福祉制度を含め学ぶ機会を得たので報告する。日本で脊髄損傷者のリハビリテーションに携わる理学療法士(以下PT: Physical Therapist)として、脊髄損傷者のリハビリテーション、社会復帰、そして社会生活における支援体制を、海外の先見施設にて学ぶことは非常に重要であると考えた。また、諸外国の医療?社会福祉制度を学ぶ事でより日本の脊髄損傷者の於かれている立場を理解し、必要な支援の見直しを図れると考えた。Ⅱスウェーデン王国Stockholm県Solna1.施設名:Rehab Station Stockholm(4月22日~5月3日)~私立リハビリテーションセンター(脊髄損傷、脳血管疾患)~Key words:社会福祉制度、車椅子インストラクター、自律心、自己決定権この国の消費税率は25%、医療費は原則無料。(1)施設概要水の都、スウェーデンの首都ストックホルム。アーランダ国際空港からバスで1時間ストックホルムの中心街へ向かい、そこから北東へ地下鉄とバスを乗り継ぎ30分、綺麗な湖の畔にあるRehab StationStockholm(以下RSS)はプライベートのリハビリテーション施設である。1987年に設立されたが老朽化のため現在施設は同じ敷地内の別の場所に新設され、今後拡充していく予定。二階建てでモールタイプの建物は車椅子ユーザーを含め全ての人が快適に過ごRSSの外観せる、充実した空間を提供している。施設内にはレストランもあり患者、家族やスタッフの憩いの場となっている。スウェーデン国内で事故または疾病により脊髄損傷を患うと主にはカロリンスカ大学病院で急性期治療とリハビリテーションを受け、それらを終えた患者は主に公立病院、若しくはRSSへ転院し機能回復のた?54?