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概要:
kaigaikenshu_41
めのリハビリテーションを受ける。RSSのベッド数は35床あり、うち脊髄損傷者のベッド数は15床、他はStrokeと呼ばれている多発生硬化症やギランバレー症候群の患者が入院している。対象患者は国内外問わず、世界各国からの患者を受け入れている。(2)リハビリテーションスタッフ数は総勢81名(Dr.4、Ns 25、OT 12、PT 14、ST 3、MSW 6、Rehab Instructor 14、PsT 1、Health Coach 2)。RSSの中には入院部門と外来部門があり、入院部門をRSS、外来部門をSpinalisと呼ぶ。入院患者は少ないが外来患者を多数受け入れている。外来患者は週に3回通院可能であり、外来リハビリの内容はPTとマンツーマンのリハビリから主に自主練習に近いものまで多岐に亘っていた。外来には自力で歩行可能な患者以外、ほぼ全員パーソナルアシスタントと呼ばれる介護者(以下PA)が付き添っており、外来までの患者送迎時の同行、自主練習のサポート(サポートいうよりはむしろPTの代わり)をしている。RSSは外来患者に対し「Yearly Checkup」というフォロー体制を提供している。受傷、若しくは発症から1年、2年、5年、10年、20年の節目にDr、PT、Nsが各分野で評価をし、必要があれば、薬、福祉用具、環境調整等の見直しを行う。理学療法士は体調、痛み、痙性、褥瘡、血圧、車椅子、クッションの状態を評価する。そして、同行しているPAから日常生活の情報を聞き出し、改善点があれば指導する。また、ASIAという脊髄損傷者の評価もPT主体で行っている。検査は個室で患者は衣服を脱ぎ、厳密な検査が行われる。私の施設では医師がまずこの検査を行い、PTは医師の検査結果を元に再評価している。スウェーデンでのPTの役割は日本と比べより専門性が高いと感じた。スウェーデンに於けるPTの位置づけについて紹介すると、PTになるためには大学卒業が条件で学部のレベルも高い。開業権もあり数年病院やクリニックで経験を積んだあと、主には整形外科やスポーツの分野で開業する者もいる。PT室熟練した専属PTによるシーティングクリニック(3)施設の特徴この施設の特徴は何と言っても、Rehab Instructorと呼ばれる車椅子のインストラクターが?55?