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ドンから電車で約一時間、そこからバスで15分程の田園風景が広がる静かな住宅街の中にある公立病院である。この病院は「パラリンピック発祥の地」として知られ、1944年に脊髄損傷の父と呼ばれる「SirLudwig Guttmann」が作った世界初の脊髄損傷センターであり、大変有名な病院である。敷地内には病院の他に、「Stoke Mandeville Stadium」と「GuttmannCentre」があり、1969年に現エリザベス女王が建てNSIC entranceられ、後の2003年にチャールズ皇太子が再建されたとても立派な施設である。両施設共に車椅子で利用でき、前者はトラックフィールド、後者はスポーツジムと体育館等の機能を備えている。私事であるが父が約45年前に、この病院が開催した車椅子の世界大会に参加したこともあり、私にとって特別な場所であり、この病院での研修を強く希望し念願が叶ったのである。繰り返しオファーし漸く研修許可が出た時には感無量であった。Stoke Mandeville StadiumGuttmann Centre(2)リハビリテーションNational Spinal Injuries Centre(以下、NSIC)はStoke Mandeville Hospitalの一部であり、ベッド数は110床、ここで急性期医療から退院まで担っており、この地域周辺で脊髄損傷を受傷または発症した人が入院する。また、退院後に褥瘡を発症し再手術を目的に入院する者もいる。NSICのリハビリスタッフはPT25名、PTアシスタント5名、OT12名、OTアシスタント3名で構成されている。他に車椅子技師2名、精神科医が9名。数名のソーシャルワーカー。車椅子のピアサポーターは常勤で2名。イギリスの医療費は無料、車椅子やクッション、ベッド等の補装具?福祉用具は無料貸与というシステムは北欧と変わらない。入院期間は対麻痺で2ヶ月間、四肢麻痺で6 ? 9ヶ月間。政府による家屋改修や新居の提供は所得や財産に応じて異なる。退院後に必要なケアはCaresと呼ばれる介護者が担当し脊髄損傷者の社会生活?参加を支えている。入院患者は一?58?