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ンズとグレートバリアリーフ、そしてゴールドコーストがあり日本人も馴染みのある観光名所の一つである。ブリスベン国際空港からゴールドコースト行きの電車に乗り約40分、広大な敷地を有するPrincess Alexandra Hospital（以下PAH）は、1956年に設立されたQueensland州の公立病院である。オーストラリアは英国の流れを受けており、医療費、退院後の福祉サービスもヨーロッパ並みではないが原則無料または無料貸与である。広大な敷地内にあるＰＡＨ基本的にはQueensland州で脊髄損傷を受傷、発症した患者を対象に急性期医療からリハビリテーション、在宅ケアまで一貫してサポートしている。私が研修させて頂いた「Spinal InjuriesUnit（SIU）」は“Queensland Spinal Cord Injuries Services（QSCIS）”の一部であり、病床数40床、入院部門を担当している。この地域は地理的に近隣諸国と近接しているため、例えばパプアニューギニア等で事故をした患者も飛行機で搬送し治療とリハビリテーションを提供している。病院の形態は公立の総合病院であり、脊髄損傷病棟の他に脳血管障害、整形外科疾患、癌、呼吸器疾患、救急医療に至るまで総合的な医療を提供している。この他に退院調整、及び退院直後のサポートは「Transitional Rehabilitation Program（TRP）」、退院後の長期的サポートは「SpinalOutreach Team（SPOT）」がそれぞれ担当し、QSCISとして同州の脊髄損傷者を長期的にサポートする手厚いケアをしている。（２）リハビリテーションSIUのメンバーは総勢102名、Dr. 9、Ns 75、PT 6（PTアシスタント2）、OT 5（OTアシスタント2）、SW 3で構成されており、40床の入院患者に対して機能回復リハビリテーションを提供している。その後は前述のTRPとSPOTに引き継がれる。PT、OTとHydro Thereapyを各一時間、数回に分けて実施する。ここは急性期患者もいるため、呼吸療法が極めて重要である。気管切開をした患者も最長で1ヶ月でカフを抜去する。SIUはモールタイプの二階建て、一階部分が病棟で病室から外へのアクセスは窓を開ければ簡単にでき、庭で家族や友人と過ごす事ができる。?62?