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【合同研修での講義・訪問施設の概要】1.4月15日9:00~12:00講義:「デンマーク」について講師:千葉忠夫日欧文化交流学院理事長報告者:三橋民穂デンマークの社会福祉について、日欧文化交流学院を創設した千葉先生の実体験を交えながら学ぶ機会を得た。社会福祉大国と言われるようになったデンマークもかつては貧困に苦しんでいた。その時代からデンマーク国民は何を感じどのように「幸せな国」へと変容を遂げたのか。千葉先生は「幸せな国とは真の民主主義の国」であり民主主義とは何かを私たちに問うた。議論はデンマーク形式で、与えられた物を受け入れるのではなく、研修生各自で何度も意見を出し合って進められた。民主主義を因数分解すると自由、平等(公平)、博愛(連帯、共生)であり、それを実現するためには教育が大切である。デンマーク教育は人間性を豊かにすることを重視し、それが社会に反映されている。平等とは必要な人が必要な支援を受ける事であり、千葉先生は日本でも個人の違いを認めお互いを尊重し合える教育への変換と、誰もが社会の一員であり個人が望む生活の実現が必要だと言われた。社会福祉大国デンマークは貧しく苦しい時代を経て、それを教訓に社会制度を「国民生活第一」に作り変えた。そして「自分たちの生活を皆で支える」という社会福祉国家の基盤が確立したのだと学んだ。2.4月15日13:00~16:00講義:「障害者作業所(Perronen)」について講師:ドゥリット(コーディネーター)報告者:西川君江この作業所は2004年に設立、2007年に他の作業所と合併、2009年に開園、現在に至る。入所の基準は中度程度。トイレの排泄が自分でできる45人ほどが通っている。午前中は、生産活動に重きを置き20人の作業者に対して、3人の職員が補助、支援をしている。企業からの依頼もあり、その売り上げは、午後からのアクティビティーや年に4回、Kommune(自治体)サポートにより障害者が集まりやすい企画に使っている。アクティビティーの種類は豊富で、ITの授業や劇の衣装を作ったり、編み物や戸外でサッカーなどを楽しんでいる。また、25歳位までの人達が就労できるように支援もしている。就労の初めには、施設職員のJOBコーチがついて一緒に仕事内容を確認する。農場やリサイクルショップで週2回働き、その他の日はこの作業所に来る。就労のみではなく、個々の支援計画がある。精神疾患のケアは、ホームアドバイザーが、1日は在宅で、3日は作業所というように必要に応じて、支援計画が適切かどうかを話合い、利用者と一緒に支援計画を作成していく。?5?