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する意識が高く、国からの全面的な支えがある。教育費に関する財政支出はGDP比で世界トップレベルである。又、Denmark発祥であるLegoやKompan、H.C. Andersen、森の幼稚園、と聞けば、Denmarkが幼児教育に関連深いかがわかる。さて、合同研修を終え研修生同志はそれぞれの路を行く。私は、合同研修での施設訪問や千葉忠夫先生の講義を通して学んだ文化や歴史をさらに実感したいと思い、研修の合間を縫った観光も意欲的に取り組むことにした。合同研修最終夜に同志と別れを告げ、翌朝あたりがまだ真っ暗なうちにBogenseの地を後にした。Jutland半島北部のAalborgではVikingの遺跡、Aarhusの美術館と旧市街、そしてfyn島のOdenseにあるH. C. Andersen縁の地や郷土村を訪れた。現地の人々との雑談を交わす度に、彼らの自国の文化や歴史に対する誇りの高さを感じた。何か日本人の郷土愛にも似ていないでもない。封建時代の栄光で満ち溢れたEgeskov城で、研修先のGunild Hansen施設長と待ち合わせとなった。そこから彼女のお宅に数日間居候しながら、彼女の運営する施設にて個別研修が始まることになった。Bogebjergbornehave(4月26日? 4月30日)幼稚園・保育園(1)施設の連携Bogebjergbornehaveは、Fyn島南部の小さな町、Faaborgの郊外にある幼児施設である。Bornehaveは直訳すると幼稚園だが、日本の幼保一体型の認定こども園が一番近いものに該当するだろうか。主に3・4・5歳児の保育を行っている。年齢別で分かれたクラスには、おおよそ20名の子供がいる。施設内の部屋の数やサイズ、園庭の大きさ等、60名程の子供達が生活するには充分過ぎる広さである。小学校・児bornehaveと小学校を繋ぐ校庭の遊歩道童館と隣接しているため、全体の敷地面積は広大だ。遊びの場、社交の場、学びの場が幼児期と児童期で一貫しているメリットは大きい。例えば、それぞれの施設が、敷地内の資源を効率よく共有できる。又、幼児が就学する時に環境変化によるストレスを軽減できる。保護者にとっても、自分の子供が共通の場所で幼少期を過ごせることは安心に繋がるだろう。Bogebjergbornehaveには普段使用しない保育室がある。0・1・2歳児の子供の臨時保育室だ。この地域では、月齢・年齢の低い乳幼児を家庭的なDag Pleje(保育ママ)に預けることが多いので、その年齢層の保育は普段しないらしい。しかし、提携しているDag Plejeが、病気等で保?23?