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すのだ。単一民族の日本人にとって大きな課題は、世代間での価値観の違いが作る壁をどう乗り越えるかである。Swissのように、違う価値観を理解しようと努力する姿勢や取組みは、是非とも見習いたい。(4)保育・教育を支える職員の努力と自治体の配慮Montellyの保育士が重ねて会議を行うのは、いわゆる報・連・相を実行するだけではなく、保育活動や子供の生活を常日頃から改善させようという意欲が根本にあるからだ。そして地方自治体による保育士の労働への補助や保障が、彼らの努力や勤勉さを支えている。保育士の勤務時間は週40時間であり、その中の12%は保育活動の準備時間として保障されている。つまり保育士は1日の職務の中で1時間弱は当日の保育準備として使うことができる。又、自身の技術向上のために年間を通して10日間の研修参加日が保障され、50%の研修費が保障される。このような勤務体制がとれるのは、決められた人員配置以外の保育士の補充など、何よりも運営資金に対する補助が豊かだからである。しかし、Swissでも保育士の社会的地位は低く、子供の健全な発達を支える保育や幼児教育の重要性を社会に訴えていくことが現場の課題となっている。ⅣFinland5月12日、Swissのアルプスと別れを告げ、欧州最後の研修地へ飛び立った。経由先のStockholmに降り、乗り継ぎ便を待つ。その間ゲート付近に設置されたワークテーブルに腰をかけ、今までの研修内容をまとめた。テーブルにはコンセントが常設され、空港内のネットワークのおかげで、職場と変わらぬ環境の中で資料整理に取り組むことができる。さすが北欧、充実したITの設備のおかげで仕事が捗る。Finlandの首都、Helsinkiに到着したのは19時だった。緯度が高いおかげで、日の入り迄まだ3時間以上もある。同じ北欧でも、色鮮やかな建物に囲まれたDenmarkとは違い落ち着いたモノトーンに包まれているが、所々点在する近代建築物が、その存在をひと際主張している。Helsinkiで一晩明かし、翌朝電車に乗って更に東へと進む。電車は深い森の中をどんどん進んでいく。Helsinkiが遠のくにつれて湖が一つ、又一つと姿Joensuu Ev. Lut. Kirkkoを現した。Finlandにおける研修地は、北Kareliaに位置するJoensuuという街である。この地域は湖が多いことが特徴だ。音楽家であるJean Sibeliusは、この地方にあるKoli国立公園に広がる針葉樹?28?