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ⅥNew ZealandNew Zealandは第二次世界大戦後にEnglandから正式に独立した非常に若い国家である。豊富な資源や環境に支えられた国政は、欧米の文化とは又違うバランスのとれた先進的な社会を形成している。New Zealandの文化は、欧州の文化と先住民であるマオリ族の伝統文化の絶妙なバランスから成っている。当国の教育現場ではbiculturalといわれ、お互いの文化がそれぞれの個性を尊重するようにしている。異文化や多様な価値観を受入れることがコミュニケーションの基盤にある。New Zealandは、世界最先端の福祉国家としても知られている。5:00a.m.、Aucklandに到着した日は雨だった。その日はQueens Birthdayという国民休日であり、市内も静かであった。フェリー乗場でPlaycentreNorthshore AssociationのコーディネーターであるKanaParr - Whalleyと待ち合わせをした。ここから最終研修Christchurch郊外の風景が始まる。保育所ではなくPlaycentreというNew Zealand発祥の子育て支援施設を研修対象として選択したのは、私の勤務する保育園が日本のPlaycentre Associationとの関わりがあることと、今後の日本の子育て支援事業にとって、親子で参加できる施設が必要不可欠と思うからである。Playcentreは施設によっては毎日運営していないことも多いため、研修期間の中で多数の施設を視察させてもらった。ここではそれぞれの施設の視察ではなく、Playcentreの取り組みのあり方について記していきたい。Playcentre Northshore Association & Canterberry Association(6月3日? 6月28日)プレイセンター(子育て支援施設)(1)親子が共に育つ環境「親にPlaycentreの運営への決定権を与えることで、自分の子供の教育に責任を持たせる。」この信念のもとに、Playcentreは1940年代から親の共同保育活動として国内で広がった。New Zealand発祥の親が運営主体の認可子育て施設である。全国の組織を連盟が統括しているが、それぞれの地方自治に設けられた協会が地域にあった取組みを行う程自由度が高い。Playcentreは、遊びの中で子供の学びが建設的になるように親・大人の関わりが重要であると考えている。子供の教育を成功させるためにまず子供の教育について親を教育する、つまり親子の教育を一体として取り組んでいる。政府からは、幼児教育に関する認可だけではなく、生涯学習施設として認可され、「教育訓練提供機関」としても登録されている。?34?