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例えば、人間関係、リーダーシップ、子育てなど。なぜ、ここで研修したかったのか。理由はLunday Yukiko氏が今までの様々な考え方、メソッドを網羅した上で独自の考え方で馬と関わっている。そして馬たちが素晴らしい。あんな風に馬と関わりたい、あんな馬を作りたい、そしてポニーランド長崎の利用者たちと馬との関わりに生かしたい。このような強い想いがあった。当初は馬の調教技術を学ぶ「馬修行」のつもりで研修に取り組んでいたが、「馬修行」は日を追うごとに「自分修行」になっていく。期待していたことを学び、日本へ持って帰ることができるのか。私が何をするかばかりを考えていた。「自分修行」は、日本で、長崎で、井の中の蛙になっていた自分を見つめなおし、何事にもまっすぐに向き合うように意識変革をする苦しいものとなった。毎日を泣いて過ごすことになろうとは思ってもみなかった。放牧される馬たち【調教について】飼育されている馬はサラブレッド1頭、クウォーターホース1頭、アラブ1頭、ミニチュアポニー1頭がおり、敷地内に昼夜放牧されている。馬は群れを作る動物であり、オスのクウォーターホースがボスとなってメスである他の3頭を束ねている。《引き馬》リードロープを人間が持って馬と共に歩くことを引き馬と呼ぶ。馬と関係を作る上での第一段階で基本中の基本である。ただ単に歩いているだけのように見えるが、実に奥が深く難しい。治療的乗馬も乗馬療育もこの状態で行う。引き馬している姿を見るだけで、その人の馬との関わり方、馬がどれくらい従順かがわかるほどである。実際にLunday氏の施設で引き馬する前に注意点の指導があった。1リードロープはたるんだ状態で持つ。←ロープでぐいぐい引っ張るわけではない。2 ?馬が人間より前に出ないように、人間に近づき過ぎないように。←生き物にはそれぞれ自分のテリトリーであるパーソナルスペースがある。人間が馬のテリトリーに入るのは良いが馬が人間のテリトリーに入ってはならない。3 ?歩く速さを変える時は、やや大げさに馬にわかるようにする。←馬にも伝わるような気持ちで。以上のようなポイントを押さえた上で、どのような変化があったのか、以下に記す。〈4月27日〉まずはLunday氏が手本を見せてくれる。良く調教されており、馬の動きもスムーズなので気楽に散歩しているかのように見える。次に交代してやってみると、注意を払う点がたくさんあることがわかる。馬の気持ちを逸らさないように常に気持ちを向けておく、私をためすように人間の?47?