kaigaikenshu_42

kaigaikenshu_42 page 53/106

電子ブックを開く

このページは kaigaikenshu_42 の電子ブックに掲載されている53ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
kaigaikenshu_42

〈5月18日〉敷地外での私の引き馬の姿を見ていたLunday氏から「覚悟が足りない」と厳しく指導を受ける。本当にリーダーとしてやっていく覚悟があるのか、と。一通りのことはこなせるようになって馬との関わりにも慣れが出始めていた。それを見抜かれたのである。「覚悟が出来ていないなら、やめなさい」と途中で引きLunday氏の実践の様子馬を打ち切ることになり、3時間ほど独りで自分を見つめなおす時間を持つ。〈5月19日〉昨日の指摘について話し合いの時間を持ち、リーダーシップのために「覚悟」について考えたことを伝える。改めて引き馬を行う。今日はこれまでに学んだ必要な事柄を押さえた引き馬をしており、私の意識が変わったことは馬が証明している、とのことであった。引き馬は研修終了時まで毎日行い、以上のようなことを学び、身に付けることが出来た。人間が意識をしっかりと持ち、きちんとした扱いをすれば馬は変わるのである。技術面が欠かすことのできないスキルであると同時に、マインド(精神面)も大きく影響しているのだと実感した次第である。【考え方、精神面について】当初設定した一番目の研修目的は「人と馬を関係付ける考え方を学ぶ」であった。やや抽象的で分かりにくいかもしれないので解説しておきたい。例えば、職場でただ単に書類作りを命じられるのと、書類の重要性や内容の意味、提出先がわかった上で書類を作るのとでは、出来あがる物は同じでもその作成過程に大きな違いがあるだろう。もしかしたら違うものが出来て来るかも知れない。馬の扱いについても同じである。馬を運動させる時にただ単に走らせるのと、馬にとっての運動の意味を理解し、馬がとるべき姿勢を知って運動させるのとでは「運動」は同じでも内容には大きく違うものになるはずである。即ち「関係付ける考え方」とは「馬との本当の接し方の意味」だと言える。接し方の学びとは自分を振り返ること、考え方の学びとは違う考えを受入れることである。これらの学びはたいへんにエネルギーを要するものであったがそれに値する財産となっている。以下、日を追って報告。〈4月30日〉アメリカでの研修を始めてわずか3日間であるが、たくさんの話し合いの時間が設けられていた。1言葉遣い~ダメだ、出来ない等の言葉は使わない。出来る方法の思考と言葉を遣う。2 ?気を遣う~心臓からは本当にバイブレーション(電磁波)が出ている。必要な時はエネルギー?49?