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美術」が日常に存在していると感じる。日常の中で、食事、日用品などと同様な必需品のように、「芸術品」や「美術品」を「生きる術を感じるモノ」としての感覚がある。BIFROSTにあった、デンマーク王室コレクションの展覧会のカタログの文章で女王の言及「芸術品は、生活を豊かにするような品としてではなく、生活の必需品・・・」も興味深くその意識の源を感じる。この町では、至る所で芸術に出合う、BIFROSTの作家による立体作品をマクドナルドのスポンサー付きで道端で見られ、壁画もある。市民は、作家や作品に日常的に自然と触れ合っている。この町では、芸術や美術が「生きる為の必需品」として存在している。それは、デンマークが世界で名高い「福祉国家」である事に影響しているだろう。芸術は、個々の感性を磨いて、自分で判断した価値観を育てて、自分が生きる事への自信を作る。それに対照的な仕組みは、知識を詰め込み社会での規範的な価値観を作り上げて、それに従い行動する意識、そして、他人と自分を比較し、評価、優劣を明確にし、他人の行いをお互いに審判や監視するような正義や道徳観のような気がする。しかし、社会の制度がいくら整備されても、誰もが満足する生活にならない、個々の感性を磨き個人の満足を求めると結果として、福祉国家が生まれるのであろう。となれば、根本の国民、一人一人の意識が福祉国家への道なのだろう。オーデンセ(Odense)Kulturhuset「Bali prospect music / Prospect ART」(5月1、7、8日)~障害のある方の為の文化活動センター「Bali(バンド)・可能性芸術」~<施設の概要>Odenseの駅の近くに位置するkommuneが運営する障害のある方々が文化的活動に取り組むセンターで音楽スタジオ、美術アトリエ、織物工房とカフェが3階建ての建物内にある。それぞれの音楽、美術、織物のグループは、以前、別々の拠点で活動していたが、今は、このセンターにまとまっている。合同研修で視察に訪れていたが、実際の活動を体験する時間はなかった。個別研修では、「音楽」のバンド部門「Bali」と「美術」の「ProspectART」の活動に参加する研修をさせていただいた。・プロバンド「Bali」の演奏初めに5月1日のSkovpavilionenで行われたメーデー(Labour Day)の集会で「Bali」のプロ演奏を体験した。この日の事を合同研修で訪れた際に教えてもらい、その時に、メンバーらのプロ意識を高く感じたので、さらに何かを感じ、学び、得たいと思っていた。Labour Dayの集会は、野外会場で行われて豚の丸焼きやコンガリ焼きあがった子豚です?67?