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概要

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2.4月7日10:00~11:00視察先:ABC Preschool(日英両語多文化併用プリスクール)対応者:Ms.乾久美子(Director)報告者:森脇美知ABCプリスクールは1980年にサンフランシスコ市リッチモンド地区のパイン合同メソジスト教会の教室にて設立され、日英両語併用(日本語主体のバイリンガル)教育を行ってきた。日本、アメリカ、及び世界の文化を取り入れ、21世紀に相応しい国際的な人間形成を目標に掲げている。3 ? 5歳児が過ごしており、3、4歳児クラスには17名、5歳児クラス(8月から小学校のキンダーガーデンへ行く)には18名が在籍している。昔は特に日本からの駐在の方の子どもが多かったが、現在では日米、中国系、日系人4世(親は日本語は話せない)、近隣の方等、人種は多様であり障がい児教育も行っている。この多様性が園にとって、とても良い事であるそうだ。その他小学3年生までの卒業生を対象として日本語を教える「パイン日本語アフタースクール」も、同施設内で開校している。現在は約40名在籍しており、ここでは平仮名、片仮名、漢字、現地の学校の宿題の時間もある。この場は子どもには勿論、保護者にも交流の機会もあり、居心地が良く大きな心の支えになっているようである。教育目標は「げんきなこころとげんきなからだ」と掲げている。充実した日本語環境の中で遊びを通して日本語の言語能力を伸ばし認識力を養う、社会性を身に付け人への思いやりや感情表現の方法を学ぶ、体を動かす事により運動能力を高める事に重きを置いている。また、伝統的な日本文化の体験により、アメリカで育つ子ども達に日本人の心を伝える。その他、他国の文化の紹介や英語のレッスン等をカリキュラムに取り入れて、将来多様な人々と相互理解が出来るように取り組んでいる。実際、我々の訪問時に行われていたサークルタイムでは、日本語と英語で歌い、数日後に控えたお祭りでお神輿を担ぐ際の掛け声や歌、花笠音頭が響き渡り、子ども達が興味をもって生き生きと参加している姿を目にした。歌詞は縦書きの日本語で書かれ、美しい和風の絵も添えられており、日本の文化がここに生きていると感じられた。言語面において、教師はなるべく日本語で話しているが、子ども同士の英語での会話(特に子ども達のケンカ等の気持ちの伝え合い)も尊重している。避難訓練等の命に関わる事柄は英語でも解説している。入園時にはまず、「(仲間に)入れて」「後で」「貸して」等の友達とのコミュニケーションで頻度の高い言葉を教えている。身の回りの物についているネーム、作品ネームなどは日本語と英語の両方で書く等の配慮がなされていた。英語はアメリカに住んでいるだけでは喋れるようにはならず、時にはコンプレックスになる事もある為、補習日も設けるなどのサポートもしている。保護者への書類は全て日本語と英語の両方で提供している。保護者はボランティアでファンドレイジングを行い、例えば七五三の着物を身に付け写真を撮り、その売上金を遠足とランチ費用に充てるなど、協力的な様子が伺えた。費用に関しては、教育委員会からサポート、援助のシス?6?