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概要

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Ⅱ.社会福祉法人東京光の家光の家新生園生活支援員嶋倉春菜4月6日から10日までの5日間、合同研修がサンフランシスコで行われました。アメリカは、自由、自己責任の国です。なにより銃社会です。自分の身は自分で守らないといけない国です。合同研修でお世話になった稲垣先生に、「あなたたちは上げ膳据え膳の国から来ているの。ぼーっとしている人たちなのよ。とにかく日本人は狙われやすい。アメリカにいる時はケチらないで、安全はお金で買いなさい」と何度も警告されました。私は小心者なので、全財産の入ったカバンを強く抱きしめ、誰よりも素直にその言葉に従いました。日本とは文化も人もまったく違うのです。サービスをしてくれた人には多めにチップを払い、滞在先は治安の良いエリアのホテルを予約し、滞在費、移動費をケチることなく、文字通り「安全をお金で買う」ことを徹底しました。合同研修では、プレスクールや、グループホーム、障害者就労施設、総合福祉施設などに見学に行き、カリフォルニア州の福祉について講義を受けました。私たち研修生の仕事にあった見学先をコーディネートして下さっていたため、とても勉強になりました。アメリカはよく知られているように訴訟が多く、どの見学先の施設のサービスも細かいルールのもと厳しく行われている印象でした。様々な人種と価値観の中で秩序を保つためには必要なことなのだなと感じました。また、日本と比べ障害者の権利や主張がはっきりとしており、法律も制度も整備され、アクセシビリティにかなり力を入れている、そんなインパクトの強い国でした。障害の有無に関わらず、できることは自分で、という考え方は、アメリカでは当たり前なことでした。合同研修は海外の福祉の勉強だけにとどまらず、研修生同士の交流、そして何よりこの先に待ち受けている単独での研修のための心の準備期間ともなりました。合同研修があったからこそ、研修生同士が仲良くなることができ、この先の不安な一人旅もメールなどで励ましあいながら行うことができました。また、日本人でありながら海外でプロとして働く先生方との出会いもとても貴重でした。このような機会を与えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。Ⅲ.社会福祉法人花山福祉会花山保育園保育士森脇美知海外での約2ヶ月間に亘る研修に大きな期待と一抹の不安を抱えてのスタートであったが、合同研修は内容の濃い充実したものであった。普段保育士として勤務しており、今まで深く関わる機会のなかった様々な施設のクライエントの方々の姿、職員の方々の情熱的な仕事ぶりに触れ、大きく刺激を受けた。現地でSWとして活躍なさっている稲垣典子氏やコーディネーターの直井知恵氏からアメリカ社会や社会福祉の歴史、現状を伺い、アメリカ・カリフォルニア州と日本の社会福祉の現状とを対比しつつ学ぶ事が出来た。障がい者サポート機関のTHROUGH THE LOOKING GLASSでは、出来ない事を乗り越えて実現させら?13?