ブックタイトルkaigaikenshu_43
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(2) Dementia Friendly Communities「認知症にやさしい社会」イギリスでは現在、約85万人の認知症の人々がいると言われている。2009年に認知症国家戦略が発表された。2012年3月には、認知症国家チャレンジが英国首相から発表され、1認知症ケアの向上と支援2認知症研究の予算増額3“認知症にやさしい社会作りの構築”をすることを宣言した。“認知症にやさしい社会作り構築”はアルツハイマーソサエティ(UK)が認知症啓発キャンペーンを行い主導して実施している。2014年5月にイギリス保健省とイギリスアルツハイマーソサエティは企業や公共部門パートナーからサポートを受け、認知症への理解を向上させ、認知症の人々に対する社会的な反応を変える事を目的とした“DementiaFriendly”の大規模な社会運動キャンペーンを行った。2015年までには、より多くの市町村やコミュニティが“認知症にやさしい社会構築”へ参画されることが望まれている。日本においても既に“認知症にやさしい地域づくり”の取り組みが始まっており、認知症サポーターの養成や環境整備、生活支援やITの活用など、様々な取り組みがなされている。(3) SpringwoodにおけるDementia Friendly Environment認知症に対して、“食(栄養)”が重要であると考え、施設内では、シェフが時季にあわせ新鮮な食材を使った素晴らしい食事が提供される。食事形態も個人に最適なものが準備され、食後のデザートも2種類から選択可能であり、温かい食事が準備されていた。研修中は利用者の方と同じ食事を頂いたが、どれも味・量ともに素晴らしく楽しい会話を楽しみながら頂くことができた。←新鮮な温野菜と鶏肉のメインデッシュレモンスポンジ→イギリスでは一般的なデザート施設から屋外へはバリアフリーになっており、晴れた日には屋外のパティオでお茶ができる。大きい窓から注ぐ日光と、どの階からも綺麗に見渡せる小高い丘になった庭の中でガーデニングや散歩など屋外の活動を楽しむ事ができる癒しの空間となっている。?30?