ブックタイトルkaigaikenshu_43
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3.Community Care Live 2015 (5月12日~5月13日)(1)概要Community Careというソーシャルワーカーの為の組織が主催、バーミンガム市議会が共催しコミュニティ団体や民間企業の後援を得て、今回はバーミンガムにて開催された大規模な学会。2日間に亘り多数の講演やセッションを開催、企業や団体のブースの出展もあり、ソーシャルワーカーのリクルート的な役割も担っている。今回のメインテーマはケアアクトと医療・社会福祉の統合。(Care Act and integratedbetween health and social care)(2)現物給付と現金給付のシステムイギリスの介護サービスは、1保健省(DH)が国民保健サービス(NHS)の一部として2国・地方自治体が社会福祉サービスとして3自費で購入するものと大きく3つの枠組みで成り立っている。特徴として各自治体がサービス提供者から社会福祉サービスを購入する形式がとられている。購入に際しては、自治体ごとの地域ニーズに基づいて優先順位がつけられ、最も効率的に供給できそうなサービス提供者と契約を締結する。イギリスにおける高齢者介護の費用補助は、ミーンズテスト(所得と財産保有の状況等の調査)に基づいて行われ、所得や財産のCAP(上限)についての話題が学会では多く聞かれた。費用補助を受ける為には所得や財産が決められた金額の上限になるまで待たなければならず、費用の捻出の難しさが議論されていた。また、日本と違うシステムとして“現金給付”がある。これは、サービスの現物給付という日本の方法とは異なり、利用者に金銭給付を行うことで、利用者自らがサービス提供者と交渉してサービスを購入する方法である。要介護者と介護者が申請をして給付を受けることができ、個人と雇用契約を結ぶことも可能となっている。(3) Intermediate CareNHS(国民保健サービス)が提供するサービスには、プライマリケア(Primary Care)、二次的ケア(Secondary Care)、中間ケア(Intermediate Care)、継続するケア(Continuing Care)、統合ケア(Integrated Care)などがある。プライマリケアのみのサポートでは不十分であるが、二次的ケアの必要性が認められない人のために、一時的に治療やリハビリテーションなどを提供する中間ケアチームは、看護師、理学療法士、作業療法士、薬剤師、地方自治体の社会サービス部のケアマネジャー、リハビリテーションアシスタントなどの多職種から成り立つユニットチームで、ケアプランに沿ってスムーズに元の生活に戻れるように援助をする。このサービスは最長6週間を目処に提供される。?33?