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概要

kaigaikenshu_43

Ⅰはじめに私は東京都日野市にある光の家新生園という視覚障害と他の障害を併せ持つ「盲重複障害者」の施設で、生活支援員として働いている。光の家新生園は、視覚障害に加えて、重度の自閉症やてんかんなどの障害を併せ持つ、物事の理解が難しい利用者が対象である。近年は施設利用者の重度化が進んで、健康面でも自分の体調の変化や不調を訴えられない利用者も多くなっており、コミュニケーション面でも支援が難しくなってきている。日々カウンセリングなどを行う中で、利用者独特の言い回しや、言葉遊びなどに振り回されることも多いが、利用者の思考、生活パターンを把握し、さまざまな手段を模索しながら、その利用者独自の世界を理解することに努めている。視覚障害の分野において歴史が深く、先進である国々に行き、施設が求められている「楽しく、安心した暮らし」を送る手掛かりと、日本の文化にはない新しい視点や支援方法を学びたい、そう思いこの研修に参加した。Ⅱアメリカ合衆国イリノイ州(4月11日~4月21日)1.エドワードハインズJr VA病院セントラルブラインドリハビリテーションセンター(退役軍人病院にある視覚障害者リハビリセンター)エドワードハインズJr病院セントラルブラインドリハビリテーションセンター(以下CBRC)は、イリノイ州シカゴにある退役軍人病院で、視覚障害者のためのリハビリテーションセンターである。病院のキャンパスは147エーカー(約18万坪)あり、病院の入り口には軍人の銅像と大きな星条旗が風になびき、アメリカ軍関連の施設であることが一目瞭然である。入り口にそびえる米国軍人の銅像(1)施設概要CBRCはアメリカで初の入所型のブラインド・リハビリテーション施設である。訓練を受けることができるのは、法的に視覚障害と診断された退役軍人である。視力の喪失に伴い必要となってくる技術や、精神面でのケア、レクリエーション等を、病院の医療スタッフ、ブラインド・リハ?44?