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概要

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用者の金額的な負担はなく持ち帰ることができる。利用者の視力に合わせて明るさの調整や、必要なソフトのインストール等の環境を整えてから支給される。<生活訓練>在宅、地域での自立が目標であることから、利用者の住環境に合わせた器具を、視力に頼らず使用できるように訓練を行う。調理では自宅の調理器具(IH、ガスコンロなど)に合わせた調理方法、金銭管理では小切手へのサインを手書きで行う訓練などが行われていた。<レクリエーションセラピー>利用者が視力を失う前に楽しんでいたこと、それが難しい場合は新しい楽しみを見つけることができるように、セラピストとともに活動内容を決めていく。レクリエーションの内容は様々で、アーチェリー、乗馬、スキューバダイビング、カヌー、カヤック、水泳、ウォーターエアロビクス、ダンス、釣りなど。週末はショッピングやミュージカル鑑賞など様々な活動を紹介している。利用者が他州から来ている場合、自宅に戻った時に利用できる社会資源を紹介することもセラピストの仕事であった。(4)まとめ1948年から視覚障害者のリハビリテーションを始めた歴史と自信が研修生の受け入れ体制から感じ取れる施設であった。海外からの研修生は少ないようだが、アメリカ全土から視覚障害関連の専門家が研修に訪れるとのこと。それぞれのセクションの専門家が、利用者の自立と生活の喜びを呼び起こすための努力をしており、それは利用者の卒業式で彼らが述べる感謝の言葉から強く感じることができた。個人的に、退役軍人が利用者と聞き、日本人の私が研修することを快く思わない戦争体験者がいるのではと不安もあったが、訓練を見学させてくれた利用者の方は以前日本の基地で働いていたと笑顔で話してくれた。退役軍人の病院のリハビリセンターという日本人の私からみると特殊な環境ではあったが、利用者の今後の人生において、失明する前の生活にいかに近づけることができるか、もしくは新しい楽しみを見つけ出せるか、考えさせられる学びの多い研修であった。2. Hadley School for the Blind (通信制盲学校)シカゴ郊外にあり1920年に設立された。通信制の盲学校として、アメリカ全土のみならずカナダを含め年間1万人以上の視覚障害者の生徒が通信にて学習している。視覚障害者本人だけではなく、その家族や親戚、視覚障害関連の支援者も点字などについて受講することができる。受講にかかる費用は無料で、企業などの寄付によって賄われている。教材の他に、立体ボードゲーム?46?