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概要

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文を受け、生徒がアレンジした花を届けに行き終了という流れであった。自分がアレンジした花を届ける役割をどの生徒も喜んで行い、注文された花を届ける際に、会話の練習などもすることで社会性を養う目的もあるとのこと。また、乾燥させたハーブをこしてポプリやドライフラワー等を作って販売もする。パーキンスには大きなグリーンハウスがあり、さまざまな種類の観葉植物や、野菜などが植えられていた。生徒の中には、情緒の安定を求めて自らグリーンハウスに入りしばらく時間を過ごす学生もいるとのことであった。研究されたわけではないが、人間として植物に触れることにより、情緒の安定や気分転換を図れるのではと話があった。<Infant toddler class>(早期教育支援)1歳から3歳までのクラスを見学する。開始前に職員とボランティアが集まってのミーティングでは、その日に参加する子供達の健康面を確認している。子供達は保護者と一緒に週一回参加する。子供の担当は、信頼関係を生むために毎回同じボランティアがつくようにしている。職員は3名、ボランティアは6名とのこと。教室で輪になり、障害児の名前が入った歓迎の歌で始まる。保護者は、子供が親と離れることを怖がらないように歌を歌いながらそっと離れ別室に移動し、ソーシャルワーカーと子供の近況や問題についてグループで面談する。この日は隣の建物にある、タクタイル・ミュージアムへ出かけた。タクタイル・ミュージアムはさまざまな動物の剥製が置かれている場所で、子供達が自由に触って楽しんでいた。このクラスは午前中に行われているため、お昼近くになるとスナックタイムを挟む。それぞれが持参したおやつを食べていた。このクラスでは何を行うにも子供に尋ね、反応があるまで教員が待つということが印象的であった。終了時間になると、保護者も面談を終えて戻り、皆でお別れの歌を歌って解散となる。<コテージ>(寄宿舎)盲聾の生徒が入所しているコテージを見学する。年齢は5歳から22歳までを受け入れている。入所している生徒は、多くの支援を必要とするが、コテージ内の自立に向けて、当番などを取り入れて行っていた。盲聾の生徒のコテージでは1対1の支援体制がとられている。中には自分で動いて活動できる生徒もいた。コテージは二階建てで一階には食堂があり、入所している学生はコテージに戻って食堂で食事を摂る。厨房もあり、調理師が健康的な献立を提供しているとのこと。居間には、ソファ、ピアノ、パソコンなどが自由に使える娯楽室も設置されていた。生徒独りで静かになれる部屋(暗く、柔らかい素材のカーペットとソファが置かれた狭い空間)があり、生徒が落ち着かない時など、利用できるようになっている。生徒の居室は主に個室だが二人部屋もある。車椅子を利用している学生もいるため、移乗のためのリフトが設置されている居室もあった。?48?