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概要

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スーパーバイザーはキャンパスの近くに住み、生徒に安全な暮らしを24時間提供できるような勤務体制をとっているとのこと。Educational Leadership Program (ELP)海外留学生受け入れ制度パーキンスでは海外で視覚障害者支援を行う人のために奨学制度を設けている。書類審査に合格した研修生は、パーキンス盲学校にて6ヶ月または9ヶ月間滞在しながら、ボストン大学や近隣施設へ聴講に行き、自分の学びたいテーマについて理解を深めるため研修を受けることができる。卒業後は、パーキンスのノウハウを自分の国に持ち帰り広めていく。(4)まとめパーキンス盲学校では、盲重複障害者の生徒がほとんどで、建物はすべて車椅子に対応した構造であった。またほとんどの職員が手話を使いながら生徒とコミュニケーションを取っていることが印象的であった。世界中からパーキンスの教育に興味を持ち研修生が訪れるという事実に納得した。ボランティアの登録数も多く、彼らの協力によりプログラムが成り立っていることも驚きであった。パーキンスで徹底していたことは、教師が生徒の手をとって指導する時は必ず、手を上から押さえて導くのではなく、下に添えて次の動作を促している。生徒の自主性を重んじるアメリカ人の教育を目の当たりにすることができた。ニューヨーク州(5月2日~5月16日)1.Lighthouse Guildライトハウスギルドは、ニューヨークにある非営利団体である。視覚障害や重複障害、医療面でのケアが必要な利用者にさまざまなプログラムを用意している。2013年にLighthouse International(ライトハウス・インターナショナル)とJewish GuildHealthcare(ユダヤ系ギルド)が合併し、現在のLighthouse Guild(ライトハウス・ギルド)となった。その中にあるHarriet and Robert Heilbrunn School(ハリエット・アンド・ロバート・ヘイルブルン・スクール)を見学した。この学校では、5歳から21歳までの視覚障害および、他の障害を持ち合わせる特別な支援を必要とする生徒たちの授業が行われていた。障害の程度や、年齢によりクラス分けがされており、授業では図工や、点字学習、音楽鑑賞などゆったりと休憩を挟みながら行われていた。海外からの来客は珍しいようで、日本語で簡単な挨拶を披露してくれるなど、アットホームな雰囲気であった。大人のデイ・プログラムの利用者は高齢者が多く、建物内にクリニックがあり、医療面でも支援が充実していた。?49?