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概要

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Ⅲフィンランドヘルシンキ(5月17日~5月24日)1.Keskuspuiston ammattiopisto, Arlan toimipaikka(職業訓練所)1892年に視覚障害の女性により作られた手芸や工芸品の販売から始まり、後に男女関係なく視覚障害者のための職業訓練所となる。国により運営されていたが2009年にKeskuspuistonammattiopisto(ケスクスピストン・アマッティオピスト)の傘下となり民営化された。現在では利用者は視覚障害に限らず、知的障害、発達障害の利用者や、移民の利用者もいる。視覚障害者の歩行訓練に同行させて頂いた。施設外の白杖歩行で森を横切り、横断歩道を渡るという内容で、アメリカでの都市型の訓練と違った訓練から、風土を感じることができた。また、視覚障害者を対象とした社会見学にも同行させて頂き、世界遺産に登録されているスオメンリンナ島の要塞へ船を使い出掛けた。利用者は白杖での単独歩行、盲導犬同伴でツアーガイドの説明を楽しそうに聞いていた。2.Iiris(視覚障害者のための総合支援センター)イイリス・センターは視覚障害者のための総合支援センターである。視覚障害者に必要な訓練、就労支援、リハビリテーションが全て受けられるセンターとなっている。施設は駅から徒歩5分程の距離にあり、建物は壁の色やコントラスト、階数の文字の大きさ、サウンドシステム、照明など全てが視覚障害者に分かりやすいように配慮された空間となっていた。視覚障害児の家族を含めたグループワークの見学をした。障害児本人とその家族が何組か集まって、視覚障害児とその兄弟姉妹を含めた名前入りの歌を歌った後、それぞれの活動内容に参加する。点字学習や、施設内のプールでの水泳など家族全員で参加し(兄弟は学校を休んで参加)、視覚障害児への理解を深める貴重な時間であった。生活訓練を行っている利用者もおり、40代女性の調理の時高さが変えられるシステムキッチン間の見学をした。一人暮らしのアパートの部屋を再現した部屋のキッチンで、視覚に頼らずに使える計量カップなどを用いてパンを焼く練習を行う際、利用者の自宅と同じ高さに変えられるシステムキッチンなどの設備が備えられていた。地下には就労支援の部屋があり、軽作業が行われ、アクセサリーの部品の組み立てや、梱包などが行われていた。利用者は視覚障害者だけではなく、知的障害者や移民と様々である。?51?