ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

kaigaikenshu_43

職員や関連施設職員、学生の場合で変わり、年齢毎、保育時間により規定がある。例を挙げると、フルタイム、週に5日間で、月毎に2歳児以下は1,430ドル(学生1,002ドル)、2 ? 3歳児は1,250ドル(学生875ドル)、3 ? 5歳児は1,080ドル(学生756ドル)となっている。アメリカでの保育料は一般的に日本に比べると高額であると言われている。また、多くの企業で12週間育児休暇があるが、その間賃金は支払われない場合もあり、産後間を空けずに復帰するケースも多く、厳しい競争社会である事が伺えた。(3)園生活7:30に保育を開始し殆どの園児は9:00頃に登園、夕方は17:30までにお迎えに来る。朝は各部屋でのコーナー遊びからスタートする。人数制限があり、表に記名する事により参加出来る。ブロック、お絵描き、制作、積み木、折り紙、カードゲーム等のコーナーから選択可能である。給食は朝食、昼食、おやつの1日に3回、数名ずつのテーブルに家庭と同じように大皿を置き、そこから自分で食べたい分だけ取り分けていく。園内のキッチンで調理された物が提供され、昼食後には虫歯予防のタブレットが配布される。食べた人数は室内にあるPCで、政府に報告するためのシートに記入されていた。(4)レッジョ・エミリア教育HGCDCでは1999年頃からレッジョ・エミリア教育を取り入れている。イタリアのレッジョ・エミリア市発祥の幼児教育実践法で、日本でも複数の幼児教育関連の施設で導入されている。個人の意思や個性を大切にし、遊び、経験、探究、疑問を通して、表現力、社会性、コミュニケーション力、探究心、子どもの考える力の発達を助けていく事を目標とする。特徴の一つは、1つのテーマを数ヶ月以上、子どもと教師が掘り下げて深く探究していくプロジェクト活動を行う。教師は指示を出さず話し合いの場を作り参加する、観察を続け発展していくよう導く、情報を他の教師や保護者に提供する事により共通理解を得る等しながら活動を深めていく。クラスやグループ毎に違うその題材は、目(人間その他の生物)、光、影、風、上昇と下降、昆虫、鳥、キャンプ、リサイクル素材での制作、人形遊び、ヒーローのごっこ遊びから制作活動へと広げていく等、様々である。例えば、目を題材にしたプロジェクトでは、自分の目を鏡で観察する、異年齢での友達とペアになり互の目を観察して絵を描く、相手の目の拡大写真に瞳の色をちぎり絵で彩る。また、プロジェクターで壁のキャンバスに拡大された目を映し出し、幾つもの釘で型取りし、長い糸を絡ませながら目の絵を描く。廊下には人間や他の生物の目に関する科学的な内容の絵本や図鑑、拡大写真が飾られている。これらの活動を通し、目に関する事柄にありとあらゆる方向からアプローチをし理解を深めていく。この経験により、目や肌、髪の色、大きさ等各々が違うと知る事が出来、信頼関係が深まる。多様な家族の形(母子家庭、父子家庭、母親と母親の家庭、父親と父親の家庭、養子を受け入れている家庭等)について知る事へと繋がるとも担任教師は語っていた。活動時には教師は写真や映像を撮る、付箋にメモを書き溜める、その後PCで情報を纏めバインダーに保管、ボードに掲示し他の教師や保護者と情報を共有する、子どもの自信に結びつけてい?69?