ブックタイトルkaigaikenshu_43
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kaigaikenshu_43
義務教育は日本と同じ9年間満7歳になる8月から始まる。6歳児を対象に無料の就学前教育の場・エコシウルがある。生後9・10ヶ月までは家庭での育児が主流。9ヶ月から3歳までは家庭での保育が出来る保証制度があり政府からの全面的な援助がある。また、保育士が自宅で保育をする保育ママのシステムがある。保育園へは9ヶ月から入園可能。就学前教育(3 ? 6歳)は自治体に義務付けられ、運営は一部国に補助されている。主に7 ? 17時の間保育を行う。出生率は1.8程度で保護者の仕事のキャリアは就労形態の柔軟性、小学校2年生のクリスマス時期まで親が就労時間を短縮出来るシステム等によりバックアップされている。保育者は保育教師(teacher)と保育士(nurse)の資格に分かれている。保育教師は大学の専門課程修了が必要で、初任給の水準は平均すると月に約25万円で日本の現状と比べると社会的地位は高く待遇は恵まれていると言える。保育士は職業学校の養成課程修了が必要とされている。フィンランドでは保育者配置基準は3歳以下4人、3歳? 5歳7人に対し保育教師1人である。保育教師の配置は保育者全体の3分の1が必要とされている。(日本では0歳3人、1 ? 2歳6人、3歳20人、4歳以上30人に対し1人の保育士)子育て支援・幼児教育を支える福祉システムが充実しており、子どもとその家族は妊娠(誕生)から産前産後休業手当、児童手当、育児休業、両親休業手当等で支えられている。幼児教育サービスとしては民間保育サービスを選ぶと民間保育手当や自治体の育児追加金を、保護者自身での育児を選ぶと在宅育児手当と自治体の育児追加金を得る。自治体保育サービスでは収入に応じた保育料(0 ? 200ユーロ)を払う形で援助を受けて子育てをしていく。社会保障としては母親手当(育児パックか現金・ユーロを選択する。)、母親休業(産前産後)手当105日、両親休業手当158日、双子以上は子ども1人につき60日加算、児童手当(0 ? 17歳まで)等、手厚く保障されている。ピルカンマー県タンペレ市(5月4日? 5月14日)1.Muotialan paivakoti~公立保育園・ネウボラ併設デイケアセンター~(1)ムオティアラ保育園・ネウボラ・エコシウル・基礎学校首都のヘルシンキ市から1時間半ほどの工業都市タンペレ市に2005年8月に設立され、10年が経った保育施設である。保育園の他に、ネウボラ、エコシウルが併設されているのが特徴で、タンペレ市の約65の公立保育園、約20程の私立保育園がある中でも3つの施設と基礎学校が一つの場所にあるのは珍しい。フィンランドでは妊娠するとネウボラへ通い始め、就学までの間定期的に通い、成長の観察、定期健診、予防接種、歯科検診等ムオティアラ保育園(ネウボラ併設デイケアセンター・エコシウル・基礎学校)?76?