ブックタイトルkaigaikenshu_43
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kaigaikenshu_43
(1)ヘルシンキイングリッシュモンテッソーリプリスクールフィンランドの首都であるヘルシンキ中心部から徒歩15分程に位置するこちらの園は、専門家の指導の下で保護者の団体により経営されている私立のプリスクールである。全ての保護者は教師と協力し新学期のプラン作成に関わり、園に影響を与えることが出来る仕組みになっており、多くのイベントに関わる形で参加する事も出来る。7時45分から17時までデイケアを行い、3つのグループに分かれている。(1午前のモンテッソーリ教育を受ける3 ? 5歳児2午後のモンテッソーリ教育を受ける3 ? 5歳児3モンテッソーリプリスクール6歳児)、1、2のグループは午前と午後で交代でモンテッソーリ活動と遊びの活動を行う。教師は7人おり、保育士1名、保育教師2名、モンテッソーリ教師4名の英語を話せる有資格者が勤めている。出身国は多様である。その他給食の用意や掃除を行う職員が1名いる。プリスクールでは法律に基づいて、フィンランド語教育を含めた教育を受ける。観劇やコンサートにも足を運び、図書館訪問、音楽や体育、スケートや水泳のレッスンも受ける。保育料は市からの助成金により賄われる部分は大きく例えばヘルシンキ市に住む平均的な収入の家族が園に支払う金額は助成金を含めて1ヶ月に約430ユーロ程度。両親、祖父母、シッターが4時から迎えに来始め、5時前には全員降園する。フィンランドでの病気時の対応では、子どもの熱が37.5度以上で医者から証明書が発行され、会社に提出すると休暇が3日間保証され、園は欠席出来る。子どもの病気時には親がそばについてやるべきという社会的な共通理解があり、病児の看護の為の休みや早退等、解雇や非難の心配がなく出来るという。子育てと就業の両立の考え方が浸透している。教師の勤務時間は7時間40分でそのうち40分間は園外での勤務(図書館でのリサーチ等)に保障されている。(2)方針子どもは生まれながらに好奇心を備え学びたがっており、モンテッソーリ教育を通して学びを助けていく。3歳から6歳は多様な感覚の繊細な時期である。ある特定の時期に、特定の事に関して感覚が敏感になり(敏感期と呼ぶ)、それに見合った環境の中から自ら活動を選択、経験する事により学んでいく事が出来る。教師は子ども達の発達や能力に合わせてその力を引き出していく役割がある。(3)食事朝食、昼食、おやつが提供され、主なメニューは市により運ばれ、サラダ等の簡単な物は園の調理員により用意される。アレルギー、ダイエット、宗教により違うメニューが必要な場合でも家からの持参は市により禁止されており、市による特別給食を摂る事になっている。落ち着いた雰囲気で食べられるよう、各部屋に分かれ少人数で過ごす。「インドでは手で食べるよ」「箸を使う国もある」「モロッコでは・・・」と異文化に関する子ども同士の会話も聞こえていた。文化の?82?