ブックタイトルkaigaikenshu_43
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Ⅳニュージーランド(5月24日? 6月4日)ニュージーランドは27万534 km2(日本の約4分の3)の面積に約423万人の人口で首都はウェリントンである。1840年にマオリとイギリスの間にワイタンギ条約が結ばれ建国し、1947年までのイギリス植民地時代を経て独立、現在はマオリ文化とイギリス文化が大切にされている。乳幼児教育は日本や世界からの注目度が高く、1980年代から幼保一元化や乳幼児統一カリキュラムの「テ・ファリキ」が使用され始めた。ユニークで多彩な保育サービスが行われて、民間主導、行政支援という形で運営されている。少数民族にも配慮され、保育サービスの種類が多い。幼稚園(教育省の管轄・親のボランティアが組織する協会が管理・保育料は無料・寄付金を募る事有り・国の補助金有り・保育者は要教育資格)、ケアと教育を行う保育センター(日本でいう私立保育園や私立幼稚園)、プレイセンター(保護者が主体となって運営管理や教育を行う。国の補助金有り。費用1セッション100円程度)、プレイグループ(教会やコミュニティーセンター、幼稚園の中で開催。補助金有り)、コハンガレオ(先住民族マオリの保育・教育施設。成人の受け入れ可)、家庭保育サービス(保育ママが個人宅で預かる。専門のNPOが調整。補助金有り)、通信保育(離島や病気で通えない子に無料で提供される。年に1回家庭訪問あり)、ベビーシッター(14歳からアルバイト可)等が存在する。公立の保育園は存在しない。どの乳幼児教育施設も1996年に制定された乳幼児統一カリキュラムの「テ・ファリキ(Te Whariki)」を元に教育が進められている。マオリ語で織物のマットを意味する。乳幼児カリキュラムを共通の枠組みに、年齢や関心、各々の乳幼児教育施設の文化的文脈、理念、親や職員の関心によって多様に個性的に織り上げるという意味が込められている。カリキュラムにはエンパワーメント、全体的発達、家族と地域社会、関係性の4つの原理があり、子供の発達と学習の分野の構成要素には、健康と幸福、所属の意識、貢献、コミュニケーション、探求・探索の5つの柱があり、領域、目標等具体的な内容が示されている。また、教員養成カレッジに専門性開発部門がおかれ、その職員は学生には教えず施設や教師への研修・支援に専念している。どのような研修を利用しても施設や教師、職員は研修費用を支払う必要はない。研修職員・ファシリテーターが週に何度か施設を訪問し教育の助言や支援を行い、研修プログラムの企画を提供している。ロワーハット市1.Wa Ora Montessori School~私立モンテッソーリスクールプレイグループ・幼稚園(保育センター)・小、中、高等学校~(1)ワオラモンテッソーリスクールについて首都のウェリントンのとなり町ロワーハットの山々の麓にあ?85?