ブックタイトルkaigaikenshu_43

概要

kaigaikenshu_43

り、1988年に設立され、プレイグループ、プリスクール、小学校（プライマリースクール）、中高等学校（ハイスクール）が併設されモンテッソーリ教育を行っている。プレイグループが併設されているモンテッソーリスクールは、ニュージーランドではこちらの園のみである。中庭を囲む形でプレイグループ・プリスクール・小学校低学年クラスが、その奥には小学校中学年以上のクラスの校舎や広い校庭がある。道路を挟んだ向こう側には高等学校の敷地がある。キッチンでは対面調理台で子ども達が食事の用意やクッキングを行いやすい環境になっている。中庭では高い木が風に揺られて動き、幾種類もの鳥が羽を休めに来て鳴き声がよく聞こえ、どの部屋の窓からも生い茂った緑の山が見え、自然を感じられるように設計されている。今回は年齢の低いプレイグループから順に小学生中学年のクラスまで研修させて頂いた。ワオラモンテッソーリスクールは子ども達の可能性を広げ、子ども達がなりたい者になれる場所であり、モンテッソーリ教育を通して柔軟性、問題解決能力、決断力が育ち、社会に利益をもたらす存在となっていく。幼少時に自立、自信、創造性を身に付け学びたいという気持ちを育てることは、生涯学習を愛する事へと繋がっていくと考えられている。この考え方に共感し、また、教師や子ども達の姿勢から学んだ事は多い。校長先生のJan Gaffney氏（向かって右）と副校長先生のCathy Wilson氏（向かって左）(2)プレイグループ（14ヶ月? 3歳保護者同伴）9時から11時の2時間、クラッシック音楽が流れる空間で教師と親・祖父母が1歳2ヶ月? 3歳になる子どもとともに過ごす。部屋の棚から自分の好きな活動を選んで行う。直結しているウッドデッキにはブランコや埋め込み式の砂場もある。おやつの配膳や片付け、水を注ぐなど親子で協力したり子どもの出来ることは自分でする。部屋の片隅には手作りのケーキや紅茶で一息つくコーナーがあり親同士の交流の場になっていた。親の子への関わり方を見ていると、子どもの意志を尊重し肯定的な関わりをし、教具の扱い方をゆっくりと丁寧に見せて伝える等、モンテッソーリ教育法のポイントが浸透している事が垣間見ることが出来た。1週間に3回、一度につき定員は12名。その後はプリスクールに入園する子もいる。プレイグループの教室、日常生活の練習の用棚(3)プリスクール（3 ? 6歳19 ? 25名教師各クラスに2人）保育時間は8時から15時、その後は17時前のアフターケアとなる。朝は握手と挨拶（Ki aoraマオリ語）から始まる。モンテッソーリ活動中には、クラス内若しくは人数の制限付きで中庭でのお仕事を行う。室内では言語・算数・日常生活の練習・感覚教育・文化教育の5分野の教?86?