ブックタイトルkaigaikenshu_43

概要

kaigaikenshu_43

具が取り揃えられている。1つの活動を終えると「次は何をしようかな」と、自分のしたい事を嬉しそうに探す姿も見られた。訪問者や園中の何人もの教師に紅茶やコーヒーをもてなす、木枠の中の布にボタンを幾つもはめていく活動では、出来るようになったら目隠しをして何度でも繰り返す等、発展させ何度も繰り返し行い、満足感や達成感を得ている子どもの良い表情を幾度となく見ることが出来た。食前の活動はその続きを食後に継続出来る。14時50分に帰りの会が始まる英語やマオリ語の歌や絵本を読み、挨拶の後一人ずつ握手をして降園する。(4)戸外でのモンテッソーリ活動ニュージーランドでは子どもが外で遊びたい時には遊べるようにという決まりがあるそうだ。寒くても雨が降っても、中庭に出て活動することが出来る。島の天気は変わりやすく短時間に晴・雨・虹・強風が吹くなど目まぐるしく状況が変わる。プリスクールでは戸外でも幾つかのお仕事の中から選んで活動するようになっていた。中庭には1匹のウサギが放し飼いになっており、小屋の清掃を教師と子どもで行う。箒で落ち葉集め、デッキブラシでコンクリート部分を磨く、畑の植物（セロリ、豆、ブロッコリー等）への水やり、雑草とり、肥料作り、切り株への釘打ち、ノコギリで木片を切る、砂場遊び、ポンプでの水汲み等がある。カンバセーションチェアという椅子が2脚並べられているコーナーは、友達同士で座り会話を楽しむ場所である。中庭の一角にはガレージがありその中で活動も出来る。大きな音の出る打楽器はここで演奏できる。時には室内から数字カードのセットを持って来て、石や葉、花弁等の自然物を数えて数字とマッチングさせていく等活動内容は幅広い。一つ一つの活動には目的があり、手順や方法が書かれたカリキュラムを元に教師間で統一した関わり方をしている。（左から）中庭の一部とモンテッソーリ活動のスペース、可動式の作業台、中庭内のカンバセーションチェア、ポンプ式の井戸、飼育しているウサギ。(5)プライマリースクール（6 ? 9歳19名教師2名）個人活動が中心で、言語、算数、文化教育の割合が多い。これまでの経験を基に幅広く深く取り組んでいる。例えば算数教育で具体的な数を表す教具を多く使用していたが、こちらではより高度に抽象的に変化している。11桁×7桁の計算をボードを使用して行い、それと並行して具体的なビーズを用いて具体量をイメージしながら計算を進めている。ニュージーランドの鳥のミニ?87?