ブックタイトルkaigaikenshu_43
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Ⅴおわりに今回、研修に参加させて頂いて、各国での多様な保育、教育が行われている事に大きく刺激を受けた。それぞれの土地で自分自身や社会のために働いている方の情熱に触れた。国や文化が違っても、子ども達や人々の幸せを願い、力を尽くす教師や保育士の姿は同じであり、その存在に励まされ、勇気や前向きな力を頂いた。アメリカでは多様な価値観を持つ社会での教育方法や個々の子どもの力の伸ばし方、フィンランドではいかに全ての子どもが守られ、社会の中で大切に育てられているかを、ニュージーランドでは親の教育の関わり方やそれを支える国の在り方に触れ、日本でどの様にしたら子どもを育てやすく、幸せな子どもや家庭が増えていくであろうかを深く考えさせられた。モンテッソーリ教育法の素晴らしさや、その他の教育法の存在や新たな視点に触れ感動した事も多く、今後深く勉強し学びを広げていきたいと感じた。研修が進み各国の事を知るにつれ、自国の文化を大切にし伝承していく事について、より真剣に考えるようになった。伝承遊び、和太鼓、お琴、お茶、日本の昔話、食べ物、着物、言葉、歴史など、昔から大切に伝えられている日本の美しい文化や精神を途絶えさせる事なく、未来を生きる子ども達に伝えていく事の責任を感じている。子ども達には日本人である事を誇りに思いながら大きく育っていって欲しいと感じた。海外研修に参加しながら、現地で目にした文化の違いや感じた事を、絵葉書、メールや写真でのお便りという形で、オンタイムで自分の勤務先の子ども達や保護者の方々、在職している保育園の職員に紹介していった。日本の教室内で保育士から、それらの説明を受けた子ども達の反応は好奇心に満ち溢れ、まるで自分が世界を旅しているかのように、ワクワクした表情で聞き質問も多かったと聞いている。自身の帰国後には、英語に関する質問、世界地図を見ながら研修場所を指し示す、知っている国の情報を伝えようとする、自分の行きたい国とその理由を説明する等、感受性の豊かな子ども達の世界に対する関心が深まっている事を感じた。人々の肌や髪の色の違いやその理由、身体の不自由な方が子育てをする時のサポートの仕方、バリアフリーについて、各国の食べ物やマナー、動物、楽器、乗り物など、様々な事に子ども達は興味を持っていた。真っ直ぐな瞳で、新しい情報を吸収しようという姿勢に、自分が学んだ事の全てを伝えたいと、より一層気持ちが引き締まった。子ども達がどの様に言語能力を身に付け高めているか、その為の具体的な教具や指導技術を、どの施設でも快く教えて頂いた。皆さん忙しいにも関わらずとても丁寧に説明してくださり、質問に答えて頂いたことを胸に刻み、無駄にせぬよう必ず自分の保育、英語教育に役立てたい。私たちが行っている幼児教育の結果は、良い事も悪い事もすぐに子ども達の姿に反映される事もあれば、何年後かに子ども達が大人になった時に現れるかもしれない。世界は広く、私が見聞してきた事は社会で起きているほんの一面でしかなく、日本も含めて想?93?