ブックタイトルkaigaikenshu_44

概要

kaigaikenshu_44

iii）Way of the Elders（ウェイオブザエルダーズ:高齢発達障がい者用デイプログラム）介護を要する高齢の発達障がい者へのデイプログラムである。現在38名の利用者がおり、3人につき1人のスタッフが付いている。多くが車椅子を利用し食事も介助が必要な人が殆どであった。ペースト状の食事の用意など、一人一人に合った援助を行う。朝と帰りには運動をしたりして皆で集まる時間を取り、それ以外はグループ及び個人での活動となる。個人の趣味やレベルに合わせて決められた時間内であればコンピュータの使用も可能であった。この施設の利用者は必要とする介護のレベルが高く、地域には出られず施設内で過ごす。そこで、スタッフはプロジェクターを利用して、施設内にいながらにして旅行を味わえるイベントを考えるなど、利用者が充実した生活を送ることができるよう工夫していた。また、朝、スタッフ全員が集まり話をする時間を作るなどしてスタッフケアにも留意していた。iv）Wisdom Path（ウイズダムパス:高齢発達障がい者用デイプログラム）55歳以上の高齢者で、自身で歩行できる人のためのデイプログラムである。仲間とのコミュニケーションや地域との関わりを重視し、料理、絵画、算数、ガーデニング、リサイクルなどを施設内で行っており、また、ボーリングや買い物、図書館に行くといった地域に出て行く活動も重視しており、利用者は皆、明るく元気で、デイプログラムでの活動を楽しみ充実した生活を送っていることが感じられる。利用者が楽しんでいると、施設に流れる雰囲気も良く、利用者に心地の良さを提供できる施設はやはり素敵な施設であると感じた。v）The Center of Well-Being（センターオブウエルビーイング:障がい者へのマッサージ・リラクゼーション施設）ここでは障がい者にマッサージやリラクゼーションを提供し、感覚から自身を知覚できるようにすることで感覚統合の手助けを行っている。体全体のバランスを良くし、心の平穏や幸福感を感じられる手助けもしており、アロマセラピー、ヨガ、呼吸法、禅、マッサージなどあらゆる文化の手法を提供している。特にクラニオセイクラルセラピー（Craniosacral therapy：頭蓋仙骨療法）を発達障がいの人に施術し有効性を示している。また、お香を焚いたり、仏像が置かれていたりと、建物や庭自体がリラックスした雰囲気を与えている。ここから、Wisdom Pathなどのその他の事業所にマッサージ師の派遣も行っている。マッサージ施術室2. Commercial Support Services（CSS）（コマーシャルサポートサービス:発達障がい者用作業所）ここはContra Costa ARCが提供しているサービスの1つで、発達障がい者の作業所である。?23?