ブックタイトルkaigaikenshu_44
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kaigaikenshu_44
及びプログラムに基づいてウィケアの先生で教育を行う。視覚的支援を多く用い、子どもたちが自身で意思を伝え行動できるよう教育されている。発達レベルが低いクラスでは、全ての子どもに目を向けられるよう机を円形に配置し、中心に先生が座る形となっている。上のクラスでは必要な時に横から支援できるようにしており、子どもたちの発達段階に合わせた支援が行われている。また、同時に親に対する教育も行っている。日本人の先生が1名おり、「ここの教育はとても濃い」とおっしゃっていた。以前は発達に遅れのある児童しか来られなかったが、現在は行動のモデルになるとの理由で健常児も受け入れている。また、ここにも気持ちを落ち着かせるための部屋があり、苛立った時には安全なプライベート空間を持つ事ができる。ここでは先生が必ずドアの横に付き安全を確保しており、子どもたちが落ち着き、クラスに戻れると自覚できたら、自身でドアを開ける仕組みになっていた。低所得家庭およびメンタルヘルスに問題のある子どもへの早期教育は、8時45分~11時45分と12時半~14時半に2クラスずつ計4クラスあり、親が子どもの送迎を行っている。RegionalCenterからの紹介の場合や、親自身が早期教育を望み連れてくるケースもある。クラス内でセクションを分け、時間でセクションを移動していく。学習も行う。1セクションの人数は4人程である。5歳から始まる義務教育に適応できるように準備するのが目的であり、低所得家庭の定型発達の子どもたちは、メンタルヘルスに問題を抱える子どもたちにとって良いモデルとなるとのことであった。家庭支援では、地域のあらゆる支援を必要とする家庭に対して、スタッフが子どもへの関わり方を教えることも必要な資源を紹介することもできる。スタッフが家を訪問する場合も、ウィケアの施設に来てもらう場合もあり、各家庭のニーズに合わせている。全てのサービスは、早期に必要な教育を与えることで平等な義務教育がスタートできることを目的とし、成長後の支援にかかる費用を削減する狙いもある。アメリカの研究で、乳幼児期に教育のために1ドル払うと将来の支出が最大7ドル節約できるとの報告もある。6. Bay Area Crisis Nursery(ベイエリアクライシスナーサリー:レスパイトケア施設)ここは11歳までの子どもを24時間365日無料で預かっている。親に休息や親自身の問題を解決する時間を与え、虐待を未然に防ぐ事が一番の目的である。0歳から5歳までの子どもを預かる家(定員15名)と6歳から11歳までの子どものための家(定員6名)の2棟がある。親は年間で1日から30日まで子どもを預ける事ができる。衣類や食事なども全て用意されているので家から持ってくる物は何もない。預けている間の面会や外出も?26?プレイルーム(0~5歳用)全て寄付により建設