ブックタイトルkaigaikenshu_44
- ページ
- 32/82
このページは kaigaikenshu_44 の電子ブックに掲載されている32ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは kaigaikenshu_44 の電子ブックに掲載されている32ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
kaigaikenshu_44
育的なクラスの場合もある。歯磨きやごはんの食べ方を教えるクラスもあれば、学習をするクラスもある。年齢が上がれば、職業訓練を行い、作業療法や言語療法も提供している。クラスは基本的にポイント制を取っており、「先生の指示に従う」や「トイレに行く許可を取る」などの適応的な行動にはポイントが与えられ、1日に取れるポイントでレベルに分けられている。レベルによって求められる行動もご褒美も異なる。自分が何をすべきか、自分のレベルはどこか、などが一目で分かるようにした表が教室の壁に貼られている。また、毎日の様子は手紙に書き、家族に伝えられ、家族の協力も求めている。中にはグループホームから通っている生徒もいるとのことである。8. The Respite Inn(レスパイトイン:成人発達障がい者レスパイトケア施設)ここは全米で唯一の成人発達障がい者用のレスパイトケア施設である。1年間に最大21日まで泊まることができ、ここから仕事やデイプログラムに通うこともできる。18歳から59歳までの人が利用でき、車椅子利用者などの、身体障がい者にも対応している。Regional Centerのクライアントであれば無料で利用できる。施設に預けている間、家族にとって自由な時間ができるのはもちろんのこと、障がい者自身がここに泊まっている間、家族から離れリラックスした楽しい時間を過ごせる事を目的としている。そのため、宿泊者ができるだけ快適に過ごせるように世話をする。部屋もそれぞれにコンセプトが異なり、アメリカンフットボールの部屋や花柄の部屋というような、趣向が凝らされており、庭も広くエクササイズなどもできるようになっている。ここに泊まっている間はテレビを見たり1人で音楽を聞いたりするのではなく、できる限り活動に参加するよう促し、宿泊者同士でコミュニケーションが取れるようにしている。定員は10名で、週末はほぼ満員となる。成人発達障がい者のためのレスパイト施設を求めて少し離れた地域からでも利用者がやってくる。クリスマスシーズンの休暇以外は24時間毎日利用できる。宿泊者のことを「ゲスト」と呼んでいる事からもスタッフの姿勢や建物全体からも、「もてなす」という雰囲気が溢れた施設である。9. CASA(Court Appointed Special Advocates for Children)(カサ:裁判所認定社会的養護の子どものための権利擁護団体)CASAはアメリカ全土の各地域にある連邦政府認定の団体である。CASAは、育児放棄や虐待のために社会的養護を受けている子どもたちが、一定の場所で安心して暮らし健全に成長することができるように、子どもたちに寄り添いながら子どもたちの権利を守るボランティアの募集・トレーニングを行っている。また、そのボランティアのスーパーバイズを行う。CASAボランティアになるためには、21歳以上で、申請書を出し指紋採取を行い、申請が許可される必要がある。その上で、約2ヶ月の間に30時間に亘るトレーニングを受ける。トレーニング中に、実際に裁判所に足を運んだり、課題に取り組む必要もある。トレーニングの間にこのボランティア活動?28?