ブックタイトルkaigaikenshu_44
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kaigaikenshu_44
ができる。入居施設は学校と併設されている施設と少し離れたところにある施設の2ヶ所がある。学校に併設されている施設には子どもに合わせて3つのタイプの建物があり、生活が落ち着き、自立できてくると次の段階へ移動する。1つ目の段階は、スタッフが常に付いており、プログラムがきっちり決められている、皆で住む家の様な場所である。2つ目の段階が、もう少し自由度の高いマンションの個室の様なものが並んでいる場所となっており、最後の3つ目の段階が一般的な家である。少し離れた場所にある入居施設も1つ目の段階と同じ役割である。また、施設から出て、アパートで自分で住んでいる子どもの所に出向いての支援も行っている。現在全て合わせて29名の子どもが入所しており、その内15名が併設の特別支援学校に通い、他の14名は職業訓練に行っている。特別支援学校の先生は教員で、入居施設の職員はペタゴーである。どちらもまず、子どもとの関係を築くこと、子どもとの目標を一致させることを重要視しており、子どもとの関係性が上手く築けない職員は辞めていく。また、職員は子どもたちが何かに関心を持ち、自分に少しでも自信を持つことができるようになることを大切にしている。家族との連携には配慮を要するため、子どもたちの家族と連絡を取る職員は経験のある職員に限られていた。自立に向けて、居住施設に段階があるのはとても意味のあることである。確かにティーンエイジャーになってから初めて支援の手が入るのでは遅すぎるので、それまでに支援を開始できる努力は必要である。しかし、早期に支援を行っていてもその支援が上手くいかず、ティーンエイジャーの年齢になってしまう場合もある。職員の負担の大きさや対応の難しさは想像に難くないが、こういった施設は必要で、重要な役割を果たしているものである。意味のある難しい仕事をしているこちらの職員に対する社会全体からのフォローがもっと必要なのではないだろうか。段階1:リビング段階2:個室が並ぶ廊下段階3:一人暮らし用家屋Vイギリス(6月5日~6月9日)1. REES Centre(リーズセンター)The Tavistock & Portman National Health Service(タビストック・ポートマンNHS)?44?