ブックタイトルkaigaikenshu_44
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運動する事は精神の安定にも良いとの事で、院内にはジムも設置されている。(デンマークで見学した施設全部に共通している)。入院期間が長いので、アメニティー(居住性)を良くして、病状の悪化を防ぐ努力をしているという事である。3.Psykiatricenter Vestervangento(トモラップ精神保健センター)この精神保健センターは、日本での地域活動支援センターI型とほぼ同じ機能を持つ施設である。日中、精神の障害を持つ利用者が通所しており、お茶会や皆で談笑をするというプログラムが行われている。建物内には厨房があり、ランチを提供している。ここにもフィットネスルームがあった。職員と建物内の静養室を見学していたら、“この部屋には特殊機材を入れているんだ”と得意げに説明してくれた。世界でもまだあまり知られていない、最新のテクノロジーを用いているとの事だった。暗い部屋に、キラキラする装飾が施されていて、ソファには不思議な感触のするクッションが置かれており、五感に響く設備だった。見学のあと、所長のリーナさんと男性職員が対応してくれ、リーナさんは、常に利用者を中心に据えた会議を行い、サービスを提供する事が大事だ!と強調していた。私が皆さんはソーシャルワーカーですか?と尋ねると、「NO,ただのハードワーカー」とジョークをいっていたが、自分達はペタゴーだと教えてくれた。児童にペタゴーが添くのは聞いた事があるが、と言うと、私達はソーシャルペタゴーだと言っていた。リーナさんが病気よりも人としてお互いに尊重する事、常にユーザーが中心、と繰り返し言っていた事がスーッと胸に落ちてきて、人の存在を大切にする事がペタゴーの専門性なのだと思うと、この国で働くならペタゴーであると思った次第である。最新の機材を使った静養室の天井五感に響くソファーベット4.ホームドクター(家庭医)ホームドクター(家庭医)は西欧では比較的ポピュラーなシステムである。子供の頃から、かかりつけの医者(ホームドクター)がいて、病気をしたらそのドクターの診察を受けるのが基本、病状によって紹介状を書いてもらい、それから他の医療機関を利用する仕組みとなっている。あるホームドクターのインタビューにおいて、ターミナルケアの診療や医者として必要なスキ?62?