ブックタイトルkaigaikensyu45
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kaigaikensyu45
? 12 ?8.4 月27 日 木曜日 14:00 ?16:00 視 察:Sobo 対応者:Mitzie Pedersen(センターリーダー) 報告者:北海道済生会西小樽病院 みどりの里 作業療法士 小玉 武志 この施設は、リハビリテーションを目的とした滞在施設である。定員は12 名で、コミューンの判定を通して入居することができる。主に地域の中核病院からの紹介が85%であり、残りはホームドクターより、地域の入居施設では生活が難しくなった場合に紹介があるという。あくまでも目的はリハビリテーションであり、最終的な目標となるのは自立した生活である。そのために、機能回復や生活全般に対するリハビリテーションが提供される。平均すると3 週間ほどの滞在期間で、次に生活する地域に戻っている。機能的にはホスピスの役割も担っているが、あくまでも臨時的な入居であり、恒久的に生活する空間ではない。2016 年の実績としては、45%が自宅に戻り、30%が元の病院へ、13%は入居施設、12%の方は亡くなった。入居時と退居時にADL の評価を行い、そのほかにも1 週間に1 回スタッフ間でのミーティングが行われる。スタッフは2 名の看護師、8名の社会保険介護士、それぞれ1 名の理学療法士と作業療法士、調理スタッフが勤務している。ミーティングには家族も参加することがあり、行き先についての自己決定を尊重したのち、互いに目標の共有を行い、具体的な生活をイメージしながら日々過ごすこととなる。それは、居室スペースのホワイトボードにも記載され、入居者自身がいつでも確認することができるようになっている。可能な限り自立した生活の中で重視されるのは、日常生活動作のみならず、投薬管理、リラックスした時間を持つことができるか、スケジュール管理ができるか、思考する力が備わっているかなども検討される。そのために、リハビリテーションは毎日介入され、決められた時間内の介入ではなく、個々人で必要な時間数を行うことができる。 あくまでも自己決定が尊重されるが、その後の生活に対する見通しが難しい場合、最大限のサービスを利用しても十分ではないところは本人と確認して納得してもらう必要がある。また入居時の生活に関しても必要な器具等はコミューンから支給され、これらの利用が自宅でも可能かどうかなどをリハビリテーションスタッフは自宅訪問や、外泊訓練などを通してモニタリングすることとなる。生活への復帰に対しての心理的なフォローなども行いながら、目標を明確にすることを心掛けているという。