ブックタイトルkaigaikensyu45

概要

kaigaikensyu45

? 25 ?また職員は共有スペースから各住人の住居の掃除を行い、各住居に備え付けられている洗濯機で洗濯を行っている。　全住居にはリフトが備え付けられている。その他コミューンから給付を受けた住人専用の移乗用リフトなどもあり、用途に合わせ使い分け、車いすなどへの移乗介助を行う。デンマークでは介護者が体を使う移乗介助が禁止されて久しく、リフト普及率が100％である。様々な器具を使い移乗介助をして、シャワー浴介助や排泄介助を行う。すべてのケアは各住人に合わせて個別化されており、職員は介護し過ぎないようゆっくりと会話をしながら住人が動作をするのを見守り、必要な介助だけ行う。　認知症ケアとしては、住人と職員は本当に頻繁にコミュニケーションを図っている。デイルームにいる住民と職員自身の子育てについて相談しアドバイスをもらったり、食事を共にしたり、通常の世間話なども同じ目線で話したりと何世代もが同居する家族のようである。コミュニケーションをもとに住人が何について自尊心を持ち、何を大切にしているのか職員が心で感じているようである。時に表情が険しくなる住人がいたが、職員がその住人をよく理解しているからこそそれぞれに合ったきめ細やかな対応を行い、住人の表情が和らぐのを何度も見ることができた。　住人の内服薬はそれぞれ住人のホームドクターが処方し、薬局が各住居に配達する。配達された内服薬は看護師や看護師アシスタントが各住居において分包し、各住居に置かれている鍵のついた薬箱に入れ保管する。各住居に保管することにより住人へ薬の渡し間違いは皆無である。２．Sundhedscentret（5 月4 日）　　～ヘルスケアセンター～（１）訪問看護・介護事業　同地域を6 チームに分け、各チームに訪問する内容と担当者を決めるコーディネーター、看護師、看護師アシスタント2 名、ヘルパー、OT の職種の6 名が所属し、各チーム200 名程度の自宅で過デイルームにあるキッチンナイフも壁にかけてある住人とスタッフ同じ目線でコミュニケーションを図るスタッフが作る昼食