ブックタイトルkaigaikensyu45
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? 55 ?ぞれのクラスは11 歳?14 歳、12 歳?15 歳など、様々である。全校生徒は48 名。クラスには1 名の教師と4 名のTA で、Primary 部門の構成と同じであった。③ 授業での関わり ここでは、個々の活動が重視されている。最初に参加したクラスは主に運動障害の子どもが多数いて、コミュニケーションは良好である。中には視線入力装置を用いてコミュニケーションをとりながら授業を行っている子どももいた。最初の授業は記事を読み、中身を理解すること。全員が同じ課題設定であるにも関わらず、違うテーマの記事を読む。個人の興味が尊重され、教員が与える課題というものは存在しない。複数あるテーマから自分の好きな記事を読む。そして質問に答える。質問の内容も「どんな内容の記事だったか?」「自分にとっての新しい発見は何か」といった自分が理解したことを表現するものであった。そこには一定の答えは存在しない。正解があるわけではなく、自分の思ったことを説明するための語彙力や表現力を高めることに重点が置かれていた。3 人の男の子はサッカーの記事を読み、その後の質問の中で「誰がMVP だと思うか」という質問に答えていた。記事には8 名の記者の意見が書かれており、生徒はその意見を参考に自分なりの予想を行う。非常に面白く、それぞれの子どもの個性が現れる課題の一つであった。次に関わりを持たせてくれたクラスには、知的障害の子どもと運動障害の子どもがおり、電動車椅子で移動している傍ら、四つ這いでクラスを移動している子どももいた。生徒同士は安全に配慮しながら移動を行い、そこに教員やTA が手を引いたり車椅子を押したりする姿はなかった。それぞれの個人で活動が異なっており、大きな壁にペインティングをしたり、床上での読書活動などを行っていた。途中お菓子を食べる子どももいて、授業の枠というものが存在していないような時間を一緒に過ごすことができた。④ 作業療法士との関わり 午前中に学校に在籍している2 名の作業療法士に同行させてもらった。彼らは家族を交え、自宅の改修についての会議を行なっていた。母親が同席し、家の図面を広げ、イメージを膨らませながら必要なスペース、設備等について話を進めて行く。改修が必要となる子どもは車椅子を利用しており、家にはエレベーターが設置されることになる。そのため方向転換をどのように行うのか、実際にホールに白線をつけ、具体的な方法の提示、母親の希望に沿ったシミュレーションを行なって行く。結果、最初の提示よりも60cm ほど方向転換をしやすくするためにスペースを確保することとし、その分リビングが小さくなることになった。作業療法士はメリットとデメリットを明確に伝え、決定権は母親であることを尊重し、納得してもらうためにシミュレーションを何度も行なっていた。学校に勤務している作業療教室に飾られた作品の様子