ブックタイトルkaigaikensyu45

概要

kaigaikensyu45

? 56 ?法士が住宅改修の相談に乗ることに驚きではあったが、彼らの正確な所属は学校ではないことを知り、納得できた。学校に在籍する作業療法士は、国民保健サービス（National HealthService:NHS）に所属しているという。NHS は1948 年に設立され、公費負担医療によるユニバーサルケアに位置付けられている。そのため、臨床的必要性に応じて提供されるもので、自己負担は無料もしくはあっても少額である。学校でセラピーを受ける子どもはこれらのサービスの一環として提供されているということであった。学校での作業療法士の役割には、個別のセラピーを提供することや、授業に参加して活動の設定を検討することにも参画している。作業療法を提供する上で重要視されるのが、Education Health Care Plan(EHCP: 教育と健康の支援プラン) である。これは全ての子どもに個々に目標設定がなされており、多くの専門職種が様々な立場で意見を出し合い、目標を定めるものとなっている。⑤　放課後クラブでの関わり　　 　授業が終わり、それぞれのバスの迎えが来る。しかし、第2 便のバスを待っている子どもたちは、木曜日に限り集団で活動を行う日だという。一緒に活動させてもらうことになり、ゲームの活動を行なった。ゲームを進行してくれるのは専門のボランティアであった。かなりインパクトのある人で、リアクションも声も大きく、子どもにとって分かりやすいように配慮した様子であった。ゲームはチームに分かれて行う遊びと、全体で遊ぶ活動で行われ、90 分ほどであった。ボールを当てて遊ぶ活動やパラシュートゲーム、それぞれ結果が明確で、周りも楽しめる内容であった。時間が来るとボランティアの方は帰り、バスの運転手やTA が生徒をバスまで送って行く。クラブ活動を楽しみにしている子もいれば、途中から、やりたかった活動が違って退室する子どももいた。参加は自由であるため、その日によって人数はばらつくらしい。ボランティアの方はその時々で活動を変えながら楽しませてくれるということであった。また、雨が降ってなく、気温も寒くない時は躊躇なく外へ出る。この時は途中一瞬ではあるが雨が落ちてきたため、再度ホールに戻ったのだが、移動にかかる手間を惜しまず、子どもたちがより多くの学びと楽しみを得るためであれば必要なことであるという考　　えだ。⑥　IT テクニカルサポート　　 　この学校にはより多くのPC が配置されている。各教室には2 ?3 台設置されており、フリースペースにも10 台のPC が置いてある。そのため、ここではIT の機器を管理・設定するためのエンジニアが勤務している。個人のものも多数あり、その個人に合わせた設定を行うそうであるが、そこにはやはりリスクがあるため、できないこともある。壊れてしまったり、思った通りに作動しないことがあるため、個人の希望を全て叶えることは難しい。学校で使用しフリースペースのパソコン