ブックタイトルkaigaikensyu45
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? 62 ?② ダウン症の少年 全身的に筋力が弱く、疲れやすい少年。体育の授業に同行したが、他の生徒が走っている中、日陰で休んでおり、他の生徒と一緒に活動する場面が少ない。途中教員が促すも、すぐに地面に座り込んでしまっていた。それでも生徒の活動している姿を見て時には笑顔をみせてくれる。中休みになると最終学年の女児生徒が2 名、彼のことを迎えに来てくれて、一緒に校庭へと出かけていく。お気に入りのベンチに座り、周囲の生徒の活動を見ているだけなのだが、彼にとってはとても楽しそうな時間であった。2 名の女児生徒は毎日彼のことを迎えに来てくれるらしい。③ 片麻痺の少年 言葉を単文で話すことが可能だが理解は難しく、一方的なことが多い。要求する際にも大人の手を引くことで表現する。大人に頼ることが多く階段なども周囲の大人を探すことが多かった。彼はドイツ語の授業で自分の名前の頭文字F を理解するための授業を行なっていた。他の生徒はアルファベットを次々に理解し進んでいくのだが、彼はまずは自分の名前に関するアルファベットを把握することに時間をかけていた。形に目を向け、他の単語からF が使われている単語を探したりする課題を行なっていた。言葉をうまく伝えることが難しいため、時々友達を叩くことがある。そのため、一部の女児生徒が彼が近づくとやや警戒している様子を示すことがあった。④ ダウン症の少女 とても明るく、言葉を話すことができるが、あまり理解力は高くない様子であった。一緒にゲームをして遊んだ際には15 分程度集中して行なっていたのだが、授業になると頻繁に席を離れる様子があり、度々教員がサポートについていた。文字を書くのが難しいらしく、この日は父の日のカードを作る課題であったため、特に離席が多かった。教員と一緒に書いたカードを読んで見せてくれた際には、とても満足な表情であった。また一度、この時たまたま音楽で日本語の歌を練習したということで、歌ってくれたのだが、彼女は指揮者のごとく周りの生徒の前に立ち、リズムを体で表現していた。(4) アフタースクールについて 授業が終わると、両親が仕事をしている生徒はアフタースクールにいく。およそ半数、300 名の生徒が利用している。アフタースクールは学校内の敷地を出て30m ほど行った建物にあり、4 階建で2 階より上の階が全てアフタースクールとなっている。 アフタースクールでは、最初に昼食の時間がある。主にパスタやポテトなどの炭水化物が主体であるがお代わりが自由で、多くの生徒は何度もお代わりをしていた。食事が終了すると、生徒生徒同士でサポートをする