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概要

kaigaikensyu45

? 65 ?タゴーとともに行う。集団の活動では音楽や感覚刺激、口を使った活動などを行うこともあるが頻度は多くない。作業療法士は主にActivity Center に配置されており、住民の部屋に行くことは殆どない。そのため、活動の多くを提供することになるのはTeamでの場面である。(4) オープントレーニング 理学療法士とペタゴーの2 名で、5 名の住民と活動を行なった。歌を歌うことから始まり、ボールを使った活動を行う。最後にまた歌を歌い終了となる。約50 分の活動であった。ボールに手を伸ばすこと、投げること、ボールをぶつけられること、他者とのやりとりがあること、これらすべてが刺激的であり、楽しむことができる活動となっていた。職員は時々、住民の方が座る場所を変えたり、ボールの大きさや重さを変えて行く。楽しみの中でそれぞれに必要と思われる機能を含んだ活動を取り入れていくことも忘れていなかった。(5) 各チームでの活動 Team4 とTeam3 の活動に参加した。コーヒータイムでは職員とともに、飲み物を飲みながら、音楽を聴いてゆっくりと過ごす。その後、テラスに出て日光浴をする。出たくない人は室内で音楽を聴いたり、玩具を用いて遊んでいる。それぞれが自由な活動を行なっている。個室で休む方もいるが、職員はその都度活動を確認しながら進めていく。昼食の時間は職員もともに食事をとる。職員も食べながら一緒に食事をするため自然とペースはゆっくりになる。1 時間半ほどかけて食事を終えると、傾眠する人が出てくる。職員は事務的な仕事をこの時間に終え、13 時半からはまた徐々に活動に移る。エアロバイクを漕ぐ人や、午後のオープントレーニングに参加するなど、Team にいつつ、枠を超えて移動や活動を行なっている。そのため、職員が必ず付いていなければならないという場面は見受けられなかった。(6) 統括リーダーとの面談 施設の概要、障害を持つ方への考え方などを聞くことができた。強調されていたのは、「障害は病気ではない」ということである。病気を治すのは病院でありここは生活をするための住居であること、住居にはそれぞれのプライベートがあり、誰しもが自己決定する権利を持っていることが重視される。施設が焦点を置いているのは「人生」である。Soren 氏は「人生とは、笑うことであり、太陽を浴びることであり、海に行くことであり、人と話すことであり、自由に時間を過ごすことであり、様々だ。障害だからといって病人として扱われるべきではないし、一人の人間として扱われるべきだ」と述べていた。また、20 歳を過ぎて入所をしているため、自己決定が尊重されるが、親との関係も非常に重要である。時々家族が、成人した子どもの活動に対して、意作業療法士のPernille さん