ブックタイトルkaigaikensyu45

概要

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? 67 ?Ⅴ　カナダにおける障害者支援についてエドモントン１．Glenrose Rehabilitation Hospital　（5 月29 日～ 5 月30 日）　　?州立リハビリテーション病院?（１）　施設の概要　この病院はカナダのアルバータ州にあるEdmonton の都市に位置している、リハビリテーション専門の大きな病院である。敷地面積は63,000 平方メートル、4 つの建物に分かれている。ベッド数はトータル244 床で、クリニックは小児、成人、高齢者の3 つである。年間に1,818 人の受け入れがあり、平均入院期間が38 日、クリニックでは年間で約8 万人が受診をする。非常に先進的かつ専門的な機能が備わっている。（２）　Pediatric Rehabilitation（小児のリハビリテーション部門）　病床は10 床で、平均の入院期間は2 ?3 週間。長い子でも3 ヶ月程度である。ここでは、術後のリハなどを集中的に行う機能を備えている。たくさんある玩具などはもちろんのこと、遊ぶためのゲーム機器やPC なども利用することができる。食事の時にも車椅子で利用しやすいように広いスペースが確保されている。また、様々なアシスティブテクノロジーも活用されており、いろいろな障害の活動や評価に対応できるような機器が備えられている。動作を分析するための3 次元動作解析が3 種類用意されているだけではなく、実際にトレッドミル上で歩行しながら前方の画面上に出てくるターゲットを探すといった、バーチャルリアリティを用いた評価なども行うことができる。また、至る所にゲーム機や遊ぶ道具が用意されており、子ども達が自然と活動が行えるための工夫がなされている。（３）　Upper Limb Clinic（上肢機能の専門外来）　上肢機能の抹消神経損傷などを専門にしたクリニックである。外科手術をした後のリハビリテーションを主に担当している。しかし、長期入院して管理するようなことはなく、手術後の入院は3日程度、その後はクリニックに通院してケアを受けることになる。余談だが、こちらでは日本と比べると圧倒的に入院期間が短く、手術後の管理などもクリニックでの対応が多い。出産に対しても日本では自然分娩だと5 ?6 日の入院期間があるのに対して、カナダでは朝生まれたら昼には帰る。病気ではないため、その後のケアはクリニックで行うということであった。小児の作業療法士とともに