ブックタイトルkaigaikensyu45
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? 69 ? 今回訪問させてもらったのは、Elves の中でも、子どもと成人の両方の支援を行なっているセンターである。Elves は3 つのセンターがあり、一つはElves Child Development Centreで、2 歳半?6 歳の子ども100 名を対象として受け入れを行なっている。もう一つ(Elves Satellite Site)は4 歳?6 歳を対象としているが、子どもは9 名のみで、1 部屋である。今回訪問したのはElves Adult & Youth Centre といい、22 部屋の施設に150 名が利用している。年齢は2 歳半?6 歳の幼児、6 歳?20 歳の学齢児、20 歳以上の成人と幅が広い。施設は1973 年に非営利団体として立ち上げられ、今日に至っている。大きな目的の一つに、重度な障害を持つ方への教育的支援と、日中活動の提供、最大限の発達と生活の質の保障に向けられている。対象となる子どもまたは成人の方の障害は、言語の遅れ、身体的な障害、知的障害、社会情緒の問題など、様々である。特に専門としているのは脳性麻痺、胎児性アルコールスペクトラム障害、ダウン症、自閉症である。(2) 小児部門 2 歳半?20 歳まで利用が可能である。障害は多岐にわたるが、発達の初期段階として特に焦点が置かれるのはコミュニケーション能力、運動能力、社会適応能力である。色々な障害を持つ子どもがいるが、1 クラス6 ?8 名前後が在籍しており、約70 名の子どもがいる。看護師2 名が常勤している。クラスには1 名の先生と、TA が2 ?3 名配置されている。それぞれの部屋は、大きなスペースの他に、個別に活動ができるような小スペースが確保されており、集団での活動が苦手な子どものためにも配慮されている。教育のプログラムは、アルバータの教育カリキュラムを基礎として、修正したものが利用されている。(3) 成人部門 20 歳以降の方は、成人部門で、日中の活動支援を受けることができる。約80 名が利用していて、最高齢の方は80 歳になるという。ここでは、住居施設から来た方々が、それぞれのクラスで、制作活動をしたり、感覚遊びをしたり、ゆったりと過ごしたりなど、思い思いの活動を行っている。自分で移動できる方はクラスを飛び出していくこともあるが、授業のような活動の枠があるわけではなく、あくまでも自由である。疲れたら休むことができるベッドも教室内に設置されている。(4) 作業療法士の役割 小児の分野で働いている作業療法士は1 名だけで、他のリハビリテーションスタッフはPT が3 名、ST が1 名、OT/PT アシスタントが2 名と、ST アシスタントが1 名、計8 名である。ここでは、作リハスタッフとともに