ブックタイトルkaigaikensyu45
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? 71 ?学校や活動に出かけると日中は3 名が介助等の役割を担う。夕食後は自由時間を過ごし就寝する。就寝した後は、職員は基本1 名が待機することとなる。(3) 施設を訪問しての学び デンマークと同じように、個々の生活空間が確保され、プライバシーが保障されており、個人の自由が許されていた。今回訪問し、会うことができた施設運営者は、入居している方の保護者であったため、「ここは私にとっては娘が帰ってくる家なんです」と仰っていた。障害者だから支援を受けるための“施設”ではなく、生活をするための“家”としての認識に、ここでも障害は病気ではないということを改めて感じることができた。カルガリー1.Alberta Children’s Hospital (6/5) ?子どもの総合病院?(1) 施設の概要 子どもを対象とした総合病院である。建物は地下1 階と地上4 階の5 階建になっており、郊外の小高いところに建てられ、敷地は広大である。外には遊具があり、芝生あふれる原っぱには、サッカーコートや、ミニゴルフのコースなども利用できるようになっている。提供しているサービスは多岐にわたっており、クリニック、外科外来、NICU、PICU、新生児のフォローアップ外来、家庭の栄養サポート外来、メンタルヘルスの外来、補装具の外来、診断外来、神経生理学と神経科学の外来、感覚外来、歯科外来、眼科外来、家族と地域の相談センター、院外学校。これらの機能が全て集約されている。(2) 各サービスの特徴 それぞれの部署での実際の支援の現場を見ることは叶わなかったが、その規模の大きさと設備の充実さには非常に感銘を受けた。日本においては姿勢保持具を作成する場合は業者に依頼することが常であるが、ここでは、装具室というものがあり、姿勢保持具を作成することができる。さらに、院内学校が備わっているため、入院中も学習面で遅れる心配もなく、必要な授業を受けることができる。また、診断外来やメンタルヘルス外来など、障害という診断がつく前の子どもにも支援を行なっている。医療では、診断のついた疾患に対して治療を提供する場所であるという概念はなく、早期発見、早期支援のために必要な機能を提供している。施設を運営しているColin さん