ブックタイトルkaigaikensyu45
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? 72 ?(3) 施設を訪問しての学び 多くの点において、日本の規模とは比べ物にならないサービスの提供が行われていることを実感した。日本でも、都道府県が運営する「こども病院」は各地域にあるが、病院内にサービスの提供から、支援、院内の学校、姿勢保持具の作成、テクノロジーを用いた評価システムなどを一手に担い、全てのニーズに対応することができる病院は非常に稀であると考える。アルバータの全ての病院がアルバータヘルスケアサービス(AHS)の元で運営されていることを考えると、合点がいく。アルバータ州だけでも日本の国土の2.5 倍もあるにもかかわらず、エドモントンを北部の拠点、カルガリーを南部の拠点として、総合病院の機能を集約させている。これは非常に効率的かつ、サービスの質の確保につながっていると考える。2.Renfrew Educational Services (6/6) ?特別支援学校?(1) この施設の概要 この施設は6 クラスのプレスクール(2 歳半?6 歳までの子ども)と、6 クラスのエレメンタリースクール(6 歳?12 歳までの子ども)がある。それぞれのクラスには12 ?14 名の子どもが在籍しているが、プレスクールでは、教員1 名とアシスタントが3 名なのに対して、エレメンタリースクールでは、教員1 名とアシスタントが2 名というスタンスである。ここに通う子どもは、診断がついている子どももいれば、そうではない子どももいる。カナダでは早期介入に対して積極的に行なっているため、なんらかの原因で発達の遅れがあると判断された子どもは、診断名がなくても特別な教育を受けることができる。このような早期介入がスムーズに行なわれることによって、エレメンタリースクールに上がるときには普通の小学校へ進学する子どもも少なくないという。 車いすを利用している子どもは全体でも30 名ほどである。クラスの構成としては、能力的なクラス分けをしているのはエレメンタリースクールで、そのため様々な年齢が在籍することとなる。プレスクールの子どもは年齢によるクラス分けが主であり、成長に合わせて適したクラスへ移行することとなる。そのため、1 年の終わりにはそれぞれの個人の評価を行い、その結果をもとにサービスを検討していくことになる。教室には様々な遊具がある作業療法士のAnne さんと部門管理者のDanielle さん