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概要

kaigaikensyu46

? 99 ?場合が多い。心理的社会的ケアスタッフは入所者に声をかけ、ともに買い物に出掛ける(要望によっては職員のみで買いに行くこともある)。買い物の制限は特にないようだ。買ってきたおやつも部屋で自己管理の場合が多い(ワイン等のアルコールはセンターで預かっていた)。また、外食のためレストランへの誘導をすることもあり、食事のニーズを満たすことへとつながっていると感じた。地域のレストランも入所者が度々訪れることがあるのか、車椅子での来客をすんなりと受け入れてくれていた。驚いたのは、誘導後、食べ終わるまで付き添うことなく、店員に頼んで職員は一度施設に帰ってきたことだ。レストランの店員の理解と信頼関係がないとできないことであり、地域社会の協力体制にも感心させられた。(3)食事について食事は朝食・夕食はパンにトッピング(チーズ、サラミ、ジャム等から好きなものを選択する)といった簡単なもので、昼食のみ厨房で作られた温かい食事が提供される。昼食は2 種類から選択できる形となっており、キッチンチーフがメニューを作成している。旬の食材を使用したり、利用者に食べたいものを聞いてまわったりすることもあるそうだ。献立作成の上で留意している点は日本のそれとほとんど変わらないと感じた。主食がじゃがいもであることも少なくない。ドイツでは魚料理を食べる習慣があまりなく、週1 回(大抵金曜日)の提供というのが一般的なようだ。肉は牛肉、豚肉、鶏肉、ターキーが主に使われ、週に3 回甘い肉料理が提供される。土曜日はスープ等簡単に食べられるもの、日曜日は家族全員が揃う家庭が多いため豪華な肉料理を食べることが多く、この施設の献立もそうなっている。さらに、日曜日にはグラスワイン、おやつにはアイスが提供される。ある日の昼食(左)ドイツの郷土料理 シュパーゲル(白アスパラ)、(中央)魚のフリッター、(右)ターキーの煮込み料理食事形態は常食、一口大、ペースト食の3 種類であるが、ペースト食の提供者は少ない。おやつには毎日ケーキ(冷凍のものを仕入れている)に生クリームを添えたものが提供される。ケーキが食べられない人やペースト食の方にはヨーグルトやプリンが提供されているが、栄養補給のため、エネルギーやたんぱく質添加のための補助食品(粉末状のもの)を混ぜて提供しているとのこと。明るくて広いダイニング(円形で全体に陽の光が入る)