ブックタイトルkaigaikensyu46
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? 100 ?ドイツではコーヒーを飲む習慣がある人が多く、厨房内にあるコーヒーメーカーで毎日作られ、各フロアへ提供されている。ホールにはジュースサーバーが置いてあり、いつでも好きな飲み物を飲むことができる環境が整っていた。栄養補給のためのドリンクも作られていた。牛乳とフルーツをミキサーにかけたシンプルなものであるが、食欲が低下している方や嚥下機能が低下し、十分に栄養が摂取できない方に提供されている。その他、市販の栄養補助食品(濃厚流動食)も提供されており、十分な栄養が補給されるように工夫されていた。体重測定は利用者全員を対象に週1 回行われており、看護師が管理。体重が減少している方に対しては、積極的に補助食品の提供を行い、評価がなされていた。(4)各フロアの取り組み認知症対応フロアでは、「昔先生だった」「コーヒーが好き」等といった入所者の情報が居室扉に貼ってある。職員が会話内容として取り上げたり、自身が見て思い出すことができるようにしたりすることが目的だ。また、自分の部屋だと分かるように、居室扉には入所者自身や好きなものの写真が貼ってある。エレベーターの入り口や廊下の扉には、ドアだと分からないように風景の絵が描かれていた。フェルトや綿、ゴム等によって作られた様々な手触りが楽しめる絵があり、脳を刺激することで認知症の進行予防に役立てているそうだ。特別な医療管理が必要な入所者が暮らしているフロアには、他のフロアに比べて看護師が多く配置されていた。感染予防のため、部屋に入る際には使い捨てのエプロン、手袋、マスクを必ず装着することとなっており、厳重な対策がされていると感じた。経口移行のため、経口で食事摂取している方はいなかったが、紅茶やコーヒーで唇を湿らしたり、胃瘻部から注入したりして、香り等で脳を刺激するような工夫がされていた。(5)アクティビティErgotherapent という作業療法士のような職種が毎日のアクティビティを考えている。日常生活の自立支援を目的としており、工作やボール遊び、歌を歌う、Bingo 等、多彩なレクリエーションが実施されていた。特に人気があるのがBingo だそうで、お菓子がもらえるのが理由のようだ。工作で作ったものは居室や施設内に飾られ、入所者を視覚からも楽しませている。コーヒーメーカー様々な手触りが楽しめる絵アクティビティで作られた鳥切る、折る、穴に通す等、手先を使う様々な作業が取り入れられている