ブックタイトルkaigaikensyu46
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? 101 ?Ⅲ スウェーデン(5 月20 日~ 5 月26 日)20 のLandsting(ランスティング・日本の県に該当)、290 のKommun(コミューン・地方自治体)から構成されており、主に前者は医療、後者は学校・施設・高齢者福祉を担当している。スウェーデンは移民を多く受け入れており、人口は増加傾向にある。高齢者福祉施設は増加しているが、介護職員は不足しており、移民が多い。施設入所よりも「なるべく家で」という方針であり、訪問介護が1 日に4 ~ 5 回訪問することもあるとのこと。在宅での生活が継続できるよう、車椅子や歩行器等は貸し出される。管理栄養士の養成校は国全体で3 校しかなく、共通課目終了後、食事経済学と管理栄養士専攻に分かれる。管理栄養士として現役で仕事をしているのは61 人のみで、病院関係、学校関係の他、福祉関係はコンサルタントのような仕事が多い。1.Malarbacken ~地方自治体運営の要介護高齢者のための施設~(1)施設概要美しい湖に隣接し、近くには緑豊かな公園が存在する。施設内には計274 部屋あり、26 部屋で1 つのアパートという捉え方をしている。アパート毎にバルコニー、キッチン、4 ~ 5 個のダイニングが存在する。看護師は24 時間勤務体制で、医療依存度の高い高齢者も受け入れている。認知症を専門としている看護師も存在し、認知症ケアにも力を入れている。現在、全体の約3 分の2 が認知症高齢者であるが、全居室にガスコンロと冷蔵庫が存在する。その他、作業療法士、理学療法士が勤務しており、公園の散策、日帰りツアー、集会ホールでの文化的なイベント等、様々なアクティビティが開催されている。言語聴覚士は必要時のみ派遣される。管理栄養士はコミューンに所属しており、2 人でこの施設を含め8 つの高齢者施設を担当している。また、動物可のテラス付カフェ(Marys Cafe)があり、入所者や職員が自由に飲み物を飲んだり軽食を食べたりすることができるようになっている。ドッグフードも常備してある。各居室内にあるキッチン各アパートにあるくつろぐことができるスペースバルコニーから見える景色ダイニングのひとつ。家庭的な雰囲気で広々とした空間となっている。