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概要

kaigaikensyu46

? 104 ?利用者の方のテーブルへと運び、量や欲しいもの等を聞きながらプレートに盛り付ける。また、野菜を補うため、サラダは各ユニットで準備し、追加して提供している。昼食夕食のメニューは2種類とスープから選択ができる。要望があればソフト食の対応も可能となっている。メニューはデリバリー企業が決定しているが、年に4 回打ち合わせがあり、要望や人気メニュー等を伝え、改善へとつなげている。その他にも何か問題や相談があればその都度連絡し、対応をしてもらっている。食事以外には、フィーカとして1 日4 回サンドイッチ等の軽食やコーヒーが提供される。飲み物類は全て施設負担となっている。牛乳、コーヒー、レモネード、ビール等、冷蔵庫には様々な種類の飲み物が用意されており、毎食やフィーカの時間に提供される。昔はアルコールは提供されていなかったが、近年は要望があれば提供されるのが当たり前となっているとのことであった。デリバリー企業から届く食事以外に必要な朝食・サラダ・フィーカの材料、飲み物等は全てネット注文で購入している。その他緊急で必要なものがあれば近くのスーパーに出向いている。テーブル中央には食物繊維が豊富なクリスプ・ブレッド(クラッカーのようなパン)が置いてあり、排便コントロールに貢献している。3.Ersta Hannahemmet  ~非営利団体運営の要介護高齢者のための施設~(1)施設概要Ersta dianoki という非営利団体が運営している。1 ユニットあたり9 部屋、計6 ユニット(54 部屋)あり、うち36 部屋は認知症を有する方対象となっている。フィンランドはスウェーデンに支配されていたことがあり、スウェーデンに移住してきたフィンランド人がいる。そんな中、認知症によって母国語であるフィンランド語しか話せなくなってしまった高齢者もいる。そんな高齢者のため、また、スウェーデンにいながらフィンランド文化で生活している方のため、フィンランド人のためのユニットが存在する。スウェーデン語とフィンランド語、両方話せるスタッフを採用し、両方の伝統文化を重んじたサービスを提供している。訪問日の昼食A:鶏肉のデミグラスソース煮込みB:ミートスパゲティーC:えびのクリームスープクリスプ・ブレッドフィンランドでは各家庭にあるサウナ(ガラス張りになっており、職員が中の様子を見ることができる)